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◇メリーランド教区・ティーンズ交流プログラム◇

事前の平和教育について

メリーランド・プロジェクトが主催した『ティーンス交流プログラム』が、7月29日〜8月8日の旅程でメリーランド教区において実施され、7教会から15名の青年(と2名のスタッフ)が参加した。
参加者は、広島原爆投下から50年目の8月6日を現地で迎え、それを覚えるプログラムにも出席することになっていた。そこで参加者には、事前の平和教育を行った。

「原爆」について  ( 7月9日:目白聖公会)

◇ ビデオ学習「スミソニアン博物館原爆展示をめぐる議論」(NHKスペシャル)

スミソニアン博物館が、爆撃機「エノラ・ゲイ」に併せて、原爆投下の被害の実態を展示しようとしたところ、退役軍人協会などからの反対によって展示が縮小された。
これをめぐって、博物館には1万5千通もの手紙が寄せられていた。
番組は、その賛否のいくつかを紹介し、手紙を書いた本人にインタビューしている。
米国における原爆論争は、国民の戦争理解・歴史認識の大きな溝を明らかにしている。

ビデオを見て、意見交換をした。主な意見を以下に挙げる。


日本の戦争の事実を見つめる ( 7月23日:神愛教会)

◇ ビデオ学習「マギー牧師の証言〜南京大虐殺」

中国と日本をこよなく愛した宣教師ジョン・ガレスピー・マギー(聖公会司祭)が、 南京在住の際に目撃した日本軍の蛮行を、つぶさに16ミリフィルムに収めた。
それは世界中に知れ渡った(日本人だけが知らされないでいた。)ビデオは、マギー牧師のフィルムと、被害を受けた生き証人の証言、また日本の政治家の暴言などで構成し、歴史の事実を明らかにする。

日本の戦争における教会の取り組み・課題 ( 7月24日:神愛教会)

◇ 『平和への決意』(日本カトリック教会)を読む

日本カトリック司教団が1995年2月に出した、戦後50年にあたっての『平和への決意』を輪読した。

◇ 聖公会の平和への取り組みについて:香山洋人執事(聖パトリック教会)

1) 教会が何をしてきたのか


湾岸戦争勃発直前の米国の教会

 ニューヨーク・聖三一教会の前には、武力介入反対のプラカードを持った市民がデモをしていた。
 大統領は、その間を通り抜けてミサに出席した。ミサを終えて、ブラウニング主教は聖堂玄関に立ち、牧師として全信徒を送り出した。大統領のことも送り出した。彼もまた信徒であるから。
 しかしその後、すぐさまブラウニング主教は、一市民として、聖堂前のプラカードのデモ隊に加わり、大統領に「戦争反対」を唱えたのであった。
これは米国聖公会の平和への取り組みの現実である。

『ANGLICAN WORLD』誌のルワンダ特集から−

 ジョージ・ケアリー・カンタベリー大主教はルワンダを訪れ、大虐殺の痕跡を見てまわった。
 そして、国外に脱出したオーガスティン大主教(ルワンダ聖公会)に向かって、 「あなたは逃げるべきではなかった。大虐殺の責任はあなたにもある。今すぐ国に戻り、虐殺をストップさせよ。そうでなければ主教を辞するべきだ。」と忠告した。
それが、教会が平和のために働く、という意味である。

2) 聖公会正義と平和ネットワーク(APJN)から

『Anglican Observe UN 』という雑誌がある。
聖公会は国連に発言権を持っている。
オブザーバーとしての議席がある。
聖公会は、ボスニア、ルワンダ、湾岸戦争の際に、日々平和を求めて頑張っている、その事実を知っておいてほしい。
世界平和に関わっている聖公会の仲間として、祈り、協力していきたい。
 世界は日本をどう見ているか、『聖公会人権声明集』64頁には、「日本−日本における軍国化の動きが関心を引く事柄である。
この方向への動きはその地域を不安定にする可能性がある。
我々は、そのような進展に反対して働いている日本聖公会及び他のグループを支援する。」とある。
このようなことを日本聖公会の我々は、よく考える必要がある。

聖餐式(平和への祈り)

最終準備会の最後に、宮崎光司祭(ティーンズ交流チャプレン)司式で、補式を下条司祭、香山執事のギター奏楽、聖書朗読、代祷、サーバーを参加者で分担し聖餐式を捧げた。
8月6日用の式文『戦後50年を覚えて−平和への祈りを共に−』を用いた。

現地での平和プログラムについて

8月6日:ヒロシマを覚える礼拝

 メリーランド教区大聖堂(ボルチモア)では、8月6日(日)に「ヒロシマ原爆投下50年を覚え、和解を祈る聖餐式」を午前10時30分より行った。
司式:チャールズ・ロンゲスト補佐主教
説教:エドワード・ハイム牧師(ルーテル教会・正義と平和委員会)
東京大空襲、広島・長崎原爆投下の被害を覚えながら、核の脅威と核兵器廃絶、そして平和への願いを語った。
礼拝後のレセプションでは、参加者の鈴木緑さん(浅草聖ヨハネ)、小谷尚子さん(聖十字)、宮崎光司祭が、それぞれの親たちの戦争体験を語った。
また、アナポリス聖マーガレット教会では、牧師のメアリー・グラスプール 司祭が、広島への原爆投下の罪を懺悔する説教をした。

原爆展見学

参加者は、ワシントン観光において、スミソニアン航空宇宙博物館の『エノラゲイ特別展示』を見学した。原爆展論争を学んだ参加者たちは、広島や長崎の原爆を落とされた側の視点の欠如、爆撃機エノラゲイの勇姿を賛美するような展示に、それぞれ複雑な思いを感じた。


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