第16号
エキュメニカルな動き活発化
教科書問題で、座り込み受け
四月三日、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導して作成した中学の歴史・公民の教科書が、文部科学省の検定に合格した。それに対し、四月十一日、韓国の国会議員である金泳鎭(キム・ヨンジン)氏がそのことに抗議し、祈りの座り込みを始めた。またそれに先がけて、三月五日には、韓国エキュメニカル青年協議会が抗議声明を日本政府に対して発表した。こうしたことを受け、エキュメニカルな青年たちの動きが様々な形で展開されている。
聖公会神学院に、座り込み(ハンガー・ストライキ)をサポートできる人を求むとの連絡が入り、早速、国会議事堂裏の衆議院第二会館前に駆けつけた。三〜四人のNCC(日本キリスト教協議会)の関係者と韓国人の青年らと座り込んだ。六日間にわたって続いた金泳鎭氏の断食祈祷の座り込みという行動は、大勢の人々の心を動かした。実際に各教派からたくさんの青年や、教会関係者が祈りの座り込みに参加してくれた。それと同時に私たちも何か行動をしていかなければならないということで、具体的な関東の青年の動きとして、四月十九日に青年有志によって「決議文」が作成され、翌四月二十日には、「エキュメニカルな青年」による座り込みが行われ、二一日には各教派の青年が集まり、これからの行動についての討議がなされた。この話し合いの中で、「歴史教科書問題を考えるエキュメニカルキリスト青年の会」を組織し、NCCのバックアップのもとで、様々な勉強会を開き、八月一五日に最終的な各教育委員会の教科書採択に向けての働きかけなどの行いの場をつくる(無関心層と共有の輪を広げる)、つくる会」に」共感する人たちとの対話の場をつくる、ということだ。
八月一五日に採択の最終決定がされるということではあるが、実際には六・七月ごろには各都道府県地方自治体の教育委員会で、大体の方向性が確定するということだ。私たちキリスト者の青年は、この動きに対して、「NCC」や「キリスト者平和ネット」、「子供と教科書21ネット」などと連帯しながら、署名活動や、請願書を各教会、教区、個人のレベルで各教育委員会などへ働きかけることが必要だろうと思う。私たち一人一人が敏感に情報をキャッチして動いていかなければならない問題だろうと思う。
(聖公会神学院三年エッサイ矢萩新一)
声明文提出へ
教科書問題で、各教派・団体の青年の有志が共同して、メールで募った多くの賛同者とともに、青年による抗議声明を発表した。以下、その抗議文の全文。
内閣総理大臣 小泉純一郎殿
文部科学大臣 遠山敦子殿
歴史歪曲教科書の検定承認撤回を求める声明
4月3日、文部科学省は、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導して編集し、扶桑社が出版する中学校の歴史と公民の教科書を検定に合格させ、二〇〇二年度からの学校教科書としての採用を認めたことを発表しました。私たちは、この事件について怒りと悲しみを覚え、問題の歴史・公民教科書の検定承認に強く抗議します。
問題の教科書は、日本の利権拡大のための帝国主義侵略であったアジア太平洋戦争を、アジア解放のための大東亜戦争と呼んで美化し、戦争自体を肯定する立場で貫かれています。実際、朝鮮半島をはじめとする植民地支配への反省もなく、従軍慰安婦の事実も無視し、南京大虐殺の否定論を一方的に記述したりしています。
また、神武東征の地図をそのまま掲載して神話をあたかも史実のごとく記述するなど、天皇を中心とした歴史観で歴史全体を描き出し、一方でアジアの民衆の歴史を蔑視しており、きわめて自国中心主義的な性格を持っています。
さらに、改憲論を基調に、人権抑圧をもたらした大日本帝国憲法や教育勅語を礼讃し、国防の義務や国家への奉仕を強調しています。
このように、問題の教科書は日本によって抑圧され、搾取されてきたアジアの民衆の記憶を逆なでするものに他なりません。過去に対する真摯な反省と反省に即した行動とがなければ真の平和が訪れないと考える私たちは、今回の検定承認を到底認めることができません。
また、帝国主義が正当なものとして扱われる論調は、戦中のアジア諸国への直接的軍事支配だけでなく、戦後今もなお続く日本の間接的経済支配も肯定的にとらえさせ、さらに、今後の軍事行動も含めた日本のさらなる大国化への道を後押しすることにつながります。この教科書が示唆する大国化とは、他者を犠牲にしてまで自分たちだけが富と権力を得ようとする態度に他なりません。
私たちは、こうした孤立した暴力的な関係ではなく、他者を認めて豊かさを分かち合える正義と平和に満ちた関係を望みます。したがって、こうした教科書が学校教育で用いられることをどうしても認めることはできません。
若者・子どもたちの歴史認識を歪め、今後の日本を危険な方向へと向かわせる可能性を高めてしまった今回の検定に関する日本政府の責任はきわめて重大です。私たちは日本政府に対して、問題の歴史・公民教科書の検定承認を即刻撤回することを要請します。
二〇〇一年五月一日
歴史歪曲教科書の検定承認撤回を求めるキリスト者青年有志一同
呼びかけ人
相原太郎(日本聖公会全国青年ネットワーク事務局)、 中村光太郎 (日本バプテスト連盟)、村瀬義史(日本基督教団)、李明生、北村成子(日本カトリック教会正義と平和協議会)、朴亜紀子(在日大韓基督教会青年会全国協議会代表)、韓守賢(在日大韓基督教会青年会全国協議会総務)、佐藤真史(学生キリスト教友愛会)、有住航(関西学院大学学生YMCA)、水谷憲(学生YMCA関西共働スタッフ)、竹内友紀(名古屋YWCA)、金一恵(日本キリスト教協議会関西青年協議会代表)、吉沢託(日本キリスト教協議会関西青年協議会事務局長)
全国合宿も開催
五月一九日〜二〇日、名古屋学生青年センターで、「歴史教科書を問うエキュメニカル全国青年会議」が開かれた。この会議は、教科書問題に関心のあるキリスト教の青年たちが教派を超えて全国から集まり、今何が問題なのか、私たちはどうしたらいいのか、について一緒に考えようと、有志が呼びかけたもの。
当日は、小野政美さん(子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会)のレクチャーを受けた後、アクションプランの作成などを行った。
この会議で、超教派青年の教科書問題全国ネットのMLとホームページの立ち上げ、自治体への要請緊急行動の呼びかけ、キリスト教系の全中学校に問題の教科書を採択しないお願いの手紙を出すこと、などを決定した。
(ネット事務局・相原)
韓国の青年たちが声明発表
歴史を歪曲し軍国主義の復活をあおる日本文部科学省の検定通過に反対する
2001年3月5日
正義と平和にみちた神の国を望みながら祈り、闘争してきた私たち韓国キリスト青年協議会は、日本の「新しい歴史教科書をつくる会」が書いている歪曲された歴史教科書が、日本の文部科学省の検定を通過し、日本の中学校教科書として採択される可能性が大きいという報道を聞いて、激しい怒りを覚え、これに反対する私たちの立場を次のように明らかにする。
私たちは過去20余年間、日本および在日同胞青年と交流し、共同の課題のためにともに連帯し闘争してきた。特に従軍慰安婦をはじめとする戦後補償問題、在日同胞の法的地位問題、外国人登録法問題など、日本の侵略戦争によって発生した問題の解決と不幸な過去を清算しなくてはならないというところに認識を同じくし、共に祈り闘争してきた。これは戦争によって人権が蹂躙されず、人類の平和がおびやかされないことを願う私たちの信仰告白であった。しかし今のような日本の動きは、私たちが構築してきた平和のための努力を全く無視するだけではなく、歴史の逆行を促すことだと考えられ、これについて深刻な憂慮を表明する。
問題になっている教科書は、日本が過去に行った侵略戦争を、アジア解放を目的として「大東亜戦争」として美化し、従軍慰安婦の存在を否定するなど、歴史を歪曲しているのみならず、執筆陣はこの間の日本の右傾化をリードしてきた主要人物でもある。このような政治的偏向の強い執筆陣によって、意図的に歴史を歪曲しようという目的で書かれている教科書に対して、日本政府が検定を通過させようということは、今もなお過去の歴史によって傷が癒えないアジアの各国家と中国をはじめとするアジアの各国家が厳重な警告と抗議を継続しているにもかかわらず、日本の政府がこれについてはっきりしない態度を維持し、むしろ上記の教科書を支持するような態度をとりつづけている事は、最近の日本社会の急激な右傾化と関連しているのではないかという疑惑を否定することはできない。
私たちは、日本が過去の不幸な歴史を清算して真実に反省し、アジア、さらに人類の平和のために努力し、国際社会の信頼を回復することを切に願う。しかし今の日本は、このような私たちの願いとは全く反対の道を歩んでいる。これは歴史が証明しているように、国際社会で孤立を招くのみであることを日本社会は知るべきである。歪曲された歴史を次の世代へ教える民族、しかも戦争を美化し、軍国主義をあおる国家をどこの誰が信じることができようか?日本政府は今からでも、韓国と中国など他の国の警告を謙虚に受け止め、真のパートナーとしての信頼を回復するために、歪曲された歴史教科書が検定に通過しないようにするべきだ。さらにそれを書くという行為自体を即刻中止させ、周辺国家の憂慮と不信を解消しなければならない。そのことだけが自ら歴史的自尊心を守る道であり、不幸だった歴史を繰り返さない道であり、人類の平和のために寄与する道であることを忘れるべきではない。
韓国基督教青年協議会
会長 呉承壕
総務 文星淳
青年礼拝・青年大学 立ち上げに向け
一月一三〜一四日、尼崎聖ステパノ教会で、新年会が行われました。
開会礼拝後、鍋を囲みながら交流を深め、その後話し合い。
大阪教区には、月に一度「井戸端会議」という教区の青年のための集いの時間が持たれています。そこで、「青年礼拝」というのを行ってみてはどうかとの提案が出ました。礼拝のなかで、ゴスペルを歌ったり、説教の時間に、聖職者の説教だけでなく、聖書物語や、絵本をアレンジしたメッセージをしたり、証しや、教区内外から、ゲストを招き、話をしてもらったり、と普段の礼拝とは一味違った礼拝をしてみようという考えです。
その礼拝後に愛餐会的な存在として、「青年大学」を考えています。その中身は、ある分野に秀でている人に授業をしてもらいます。例えば、昆虫学ーなぜカマキリのメスはオスを食うのか?洋裁学ーデザイナーが語る、服はこうして作る!自分がこれだ!と思うようなものを持っている人達に話をして欲しい。一人一人のタレントに気づき活かせる場作りを目指しています。
礼拝と青年大学とは、実は一つ。青年礼拝に来て、メッセージや証し、スペシャルトーク(ゲストの話)や青年大学などに触れ、いろんな世界、いろんな生き方があること、それらとの出会いを通して、参加した人自身のタレントに気付いてもらえたら、という主旨です。
その他、大阪教区のメーリングリスト、ホームページ・掲示板なども立ち上げることになりました。
(大阪教区石橋聖トマス教会 村上恵依子)
3教区合同のサッカー大会
京都・大阪・神戸教区青年合同サッカー大会が、五月一九日淀川河川敷で開かれました。当日は、約三十名が集いました。試合の結果は、第一戦目は四対一で京都・大阪連合チームが勝ち、第二戦目は二対二の引き分けでした。また両試合の間に女性だけの試合も行われました。
秋にもまた予定していますので、他教区の青年の方も御都合がつけばぜひ御参加を!
(神戸聖ヨハネ教会 さこ田直文)
神戸教区のGW
四月二八日〜三十日に、神戸教区青年交流会が徳島聖テモテ教会に於いて行われました。今回は神戸・徳島両伝道区から多数の出席者を得ることが出来ました。二九日の夕方に徳島インマヌエル教会で行われた聖餐式とテゼ礼拝そして翌日の閉会礼拝には両伝道区の人たちのみならず、本キャンプ参加者の友人で、これまで教会の礼拝に足を運んだことのない青年の参加を得ることが出来たことは非常に大きな喜びでした。こうしたキャンプを通じて各地区を越えた一致につながればと思います。
(神戸昇天教会 ウリエル古林雄)
大斎集会
四月七日、神戸聖ヨハネ教会にて神戸伝道区青年会主催の大斎集会が「テゼ」の式文をもとに行われた。今回のテーマは大斎期間中ということもあり、マルコ福音書から「イエスの苦難〜弟子の無理解」。
(神戸聖ヨハネ教会 さこ田直文)
スキーキャンプ
二月一六日〜一八日、米子聖ニコラス教会にて、神戸教区青年交流会スキーキャンプが開催された。インストラクターの資格を持つ萩原氏(神戸聖ペテロ教会信徒)の御指導の元、参加者一同、かなり滑りが上達したのでは。
また、温泉、カニ鍋など、都会では味わえないものを堪能し、現地教会の青年との交わりを深めるなどして、閉会。このキャンプは来年以降も開催される予定であるので、他教区の青年の方(今回は東京・大阪教区の青年も参加)の参加も大歓迎。
(神戸聖ヨハネ教会 さこ田直文)
カトリックと鍋
十二月三十日、カトリックと聖公会の両大阪教区の青年の合同鍋会が行われました。最初、テゼの祈りで幕開け。初めてその祈りのスタイルに触れた方からは感動したとの声も。青年の集まらず、またその数が減ってきているという両者の悩みは同じ。これからも情報交換などを行いつつ集まり、何かしていこうと一致の見解も得られました。なお尼崎の三和商店街で得られた食材は美味そのものでした。
(尼崎聖ステパノ/鈴木淳)
あいのりでお祈り
三月二九日〜四月一日、「あいのりでお祈り!」が行われた。和歌山県にある信愛修女会で、黙想と祈りを中心に四日間を過ごした。一日目に濱野霊母から、信愛修女会の歩みと召命について、また、愛について「愛は相手になりきることだ」というお話を、二日目にはカトリックの神父である染先生に座禅での黙想を教えていただいた。
(石橋聖トマス教会 村上恵依子)
京都教区青年交流キャンプ
五月三日〜五日まで三重県のサン大淀キャンプ場で青年交流キャンプが行われた。参加者は三六名。今回のキャンプではプログラムにキャンプ場メンテナンスのワークを取り入れ、ブロックのコンクリート外し、冷蔵庫の埋めなおし作業、ゴミ拾い、松の木・丸太の片付け、薪作りなどをして、汗を流して心地よい疲労感を感じた。ワーク以外のプログラムは全て参加者で決めよう、食事、礼拝、交流会、キャンプファイヤーの担当を自主的に皆で考えた。礼拝は担当者によって色々な形の礼拝が、交流会・キャンプファイヤーは担当した人たちと参加者の色が滲み出た楽しいプログラム。
〈京都聖マリア/斉藤仁〉
十字架の巡礼始まる
一〇月七〜日に中部教区主教座聖堂で中部教区フェスティバル『平和への巡礼(たび)in21』が開かれる。これまでの歩みを振り返り、平和な未来へ歩み出せるようにと、フェスティバルに向けて教区内で準備が進められている。
青年は八日の大礼拝で捧げる十字架を「つくり、ささげる」というかたちでフェスティバルに関わろうとしたが、そこに1つの大きな動きを生み出した。「巡礼(たび)すること」である。十字架が教区内の全教会を一主日一教会訪れ、人々の祈りを受け、大礼拝で献げられる。青年が教会・伝道区での青年会、教区で開かれた交流会、そして全国青年大会等で築いたネットワークを生かすことのできる場が与えられた。
二月に小布施の新生礼拝堂会衆で開かれた「冬の小さな交流会」に集った青年たちの手によって十字架は作成され、四月一日に主教座聖堂での十字架の巡礼出発式から半年間の長い巡礼が始まった。「巡礼」の様子は毎週教区事務所から各教会へ報告書として送られている。教区内の全教会が教区フェスティバルと十字架を覚えて毎週代祷の中で祈りを献げる。
青年たちは巡礼資金を集めるために、宮島ユースコーディネーターの指導のもとクッキーやパンを焼き、訪れた教会で売り始めた。夜遅くまで作業の続く名古屋聖マルコ教会のキッチンにはいつしか青年だけでなく、壮年・婦人や中高生、さらには未信徒も参加し、食卓を囲み、会話を楽しみながら交流を深めている。
テーマは「十字架を通して、つながる・みつめる・わかちあう」。十字架が教会を廻ることによって新たな出会いが生まれ、十字架の前で自分たち自身を省み、この十字架に祈りを込めた仲間と分かち合うことができるようにとの願いが込められている。この「巡礼」によって中部教区がフェスティバルを通して一つとなるようにこれからも私たちと十字架の「巡礼(たび)」は続いていく。(村田真・名古屋聖ステパノ教会)
CREW OF ARC
今年5月、東京教区の大学生有志によって中高生世代のためのプロジェクト「CREW OF ARC」(以下C・O・A)が発足しました。一九九〇年から中高生世代の受け皿的活動をしてきた「ユースカンファレンス」の終結にあたり、参加中高生から続行の強い希望が訴えられ、その活動意欲に背中を押されたかたちで今、スタートを切ったばかりです。
C・O・Aでは年間を通し、夏のメインキャンプ、教区フェスティバル、スポーツ大会、バザー訪問、クリスマス会、ウィンターキャンプ、お花見、さらに、ボランティアや教会内における奉仕、「社会的コンテキスト」にも触れるようなプログラムなどをもち、また東京教区における中高生世代の出会いのチャンスとなるような場を作ることで、中高生自身の能動的な活動のエネルギーにつなげられたらと考えています。
中高生世代と共に考え、笑い、ふれあえる、大きな「ARC」(箱舟)のような存在、そしてひとりひとりがかけがえのない「CREW」(乗組員)となる、そんなプロジェクトになっていけたら、と思っています。
(C・O・A代表/聖マーガレット教会 今井顕子)
クリスマス交流会
昨年一二月に開催された愛岐伝道区青年会では、「一年間の振り返り」が行われた。食事を済まし、午後一〇時頃からコンプリンが始まり、その中で青年会の振り返りが行われた。約二時間ほど「青年大会」「冬の交流会」「前年のクリスマス会で聞いた手話通訳の話」など、有意義な話し合いが行われた。
さて、その後一月から行われている「手話に親しむ会」に青年会からも多数参加して活動しています。これからも常に、自分たちに何が出来るかを考えながら活動できればいいと思っている。(名古屋聖マルコ教会/下条展大)
三教会合同交流会
三月十一日に八木基督・田原本聖救主教会で、岸和田復活・京都聖マリア・八木基督三教会合同交流会が開催されました。全部で約二〇名。八木で聖餐式をお捧げし、田原へ移動し、八木の青年たちが中心に作ってきた「田原本ハーブ園」を見学。青年の奉仕による聖餐式を捧げ、岸和田の大内姉に「出会い」というテーマで奨励をしていただく。その後、各個人や各教会の活動紹介等の情報交換や交流が行われました。
(京都教区八木基督教会 池本真知子)
教区間の青年たちの交流
二月一〇〜一二日、京都教区と東京教区青年有志が、三光教会を会場にして交流の時をもった。参加者は二五名程度。
なお、三光教会では、もっと聖書を読み日頃の課題を分かち合いたいという青年達の要望から、第三週に定期的に青年の集まりをもつ。
(東京・三光・松本誠)
エキュメニカル スポーツ&パーティ
関西キリスト青年懇談会の主催で『エキュメニカル スポーツ&パーティー』を、大阪聖パウロ教会で三月二〇日に行いました。聖公会からは、大阪教区の鈴木淳 さん、を中心にバンド、京都教区の山口雅史さんを中心に素敵な夕食を用意しいただきました。(NCCY/吉沢託)
関西キリスト青年懇談会
一月九日関西キリスト青年懇談会が開かれました。年末から年始にかけての各青年会活動の報告と案内を中心として会は進行。各教派とも修養会、聖書研究会、リーダーシップトレーニング等積極的な活動を展開しており非常に刺激的でありました。会のなかで超教派活動のニーズとアイデアなども出されました。
(尼崎聖ステパノ/鈴木淳)
ゴスペル合唱
四月十四日、大阪教区青年有志によるゴスペル合唱が行なわれました。神戸の市民団体による神戸震災復興事業の一環のイベントで大阪教区の青年有志もゴスペルを歌うと言う形で参加したものです。(大阪聖パウロ教会副牧師 司祭任大彬)
日韓在日キリスト青年共同研修プログラム
三月二六日〜四月一日、日韓在日キリスト青年共同研修プログラムが韓国済州島で行われました。
今回のイベントはNCCYの企画で、SCF、EYCK、全協、聖公会(大畑智・東佳奈・中村香・佐山)などの青年が参加。私は聖公会以外の団体とのイベントに参加するのは初めて。いろんなキリスト教の団体が様々な活動をしてることを知り、そのことに対して関心が高まりました。
チェジュでの農作業は、かちかちの石灰岩畑に死ぬほど穴を掘らされ、そこにミカンの苗木を植えて周りにスプリンクラーをとりつけたり、ビニールハウスを作ったり、農家のどぶサライなどもしました。しかもとっても寒くて強いチェジュの風!風呂も銭湯もナっシング。あるのはホースから出る冷え切ったお水のみ。めしは毎日キムチと味噌汁とごはん、たまにテジュコギ(豚肉)。
四・三事件の講演については、二時間足らずの講演と質問タイムしかなく、用意していた疑問をぶつけることができずに終わってしまいました。在日朝鮮人移民史の講演については、君が代丸による移住、差別問題などをお話されてました。歴史教科書歪曲検定寸前問題についての話もありました。ぼくは国の歴史の教科書とは事実を客観的判断できる内容であればそれで十分だと考えます。そこに、これはよかった、悪かったの、判断をさせるような言葉の表現や思想めいたものが持ち込まれなければよいということです。本当につっこんだ内容は自分が本気で知るつもりがないと、身になりません。ただのテストの知識でおわっちゃいます。国はバカな国民を作ろうとしてるのであてにせず、親が子供にちゃんとしたことを教えればいいのです。歴史は中学で習うものではないという意識が必要と思います。
最終日のシェアで印象的だったのが在日の女の子の涙。在日のことは本で読んだ程度(しかも、力道山の話くらい)。表面は明るくても、やはり個人によっていろんな悩みをもっていました。在日として自分をどうやって表現していいか、いつもそれをコンプレックスに感じていたそうです。
また、韓国の人らの日帝時代の日本人に対する曇った気持ちなんぞまったく感じさせない気さくな応対には皆びっくり。それに、韓国人の年寄りに対する配慮、もてなす気もちは、日本にはない気がし、新鮮に感じました。いろんな、韓国、日本の人らと共に働き飯を食い、話をし、素晴らしい時間を共有できたことをカミサマに感謝します。
(福岡教会・佐山燈)
SCM現場研修
三月一〇日から一八日という日程でSCM現場研修に参加した。聖公会の青年は、中村香(神戸聖ミカエル)・大畑智(東京聖テモテ)・太田信三(東京聖マルチン)・村上。「日韓青年交流キャンプ」に参加し、在日韓国・朝鮮人差別問題を身近に思ったのが、参加するきっかけ。プログラムは在日の方々が経営されている工場へ働きに行くこと。そのうちの四日間は夕食後に講師の方を招いて、発題があった。
私の行った工場は鉄を加工する製作所だった。仕事をしながら、話をしていて、突然尋ねられた。「何でここに来たん?」と。答えに戸惑ってしまった。「在日の人達が何を感じ、どう思って日本で暮らしてるのか知りたいなぁと思ったからです。」と言ったところ、「そんなん同じやわ〜!」と強い口調で奥さんの返事がかえってきた。私も奥さんも同じ日本に住む者。私と同じ大阪弁をしゃべり、食事も変わらない。国籍が韓国にあるか日本にあるかと言う違いだけだった。国籍が違うことが問題なのではなくて、国籍が違うからと言って、どこかで線を引いてしまうことが問題なのだと感じた。
印象的だったのは原田先生の発題。神様は一人一人を違う人間として創造した。私たちは違う人間として存在することを許されている。違いを違いとして、個性として、認め合うこと、受け入れ合うことが大事なのだと感じた。神様が創ってくださった人間一人一人を大事にできる働き人になりたい。(石橋聖トマス教会・村上恵依子)
二月一〇〜一二日、長崎で、九州教区の青年ら有志による「第2回平和を考えるプログラム」が開催。参加者は四〇名ほど。
一番印象に残ったのは「岡まさはる記念館」。そこで私は、加害者としての日本についてほんの一部しか知らない自分に愕然としました。切り落とした首を手に誇らしげに笑う写真…。今でも目に焼きついています。本当の人間の姿というのが、分らなくなった場所でもありました。私の勤務している会社は、表立っては知られていませんが、兵器の開発・製造を行っています。このプログラムが終了して間もなくは、「直接手は下さなくとも、虐殺をつづけたあの日本人たちと何一つ変わらないではないか…そんな会社に勤務する自分に、平和を唱える資格があるのだろうか?」と考えたりして、すっかり沈んでいました。
でも、だからこそ、武器の無い平和な世界に少しでも近づけるように、この活動を続けて行くべきなのかもしれない…今では、そう思います。
私は、2年程前から久留米の教会に顔を出すようになりました。教会の方々と出会わなければ、きっとこんなに平和について考えること、それに準ずる活動を行うことなど一生無かったかもしれません。のんびりと自分の幸せだけを考えて生きていったでしょう…。今後もこの活動が、より多くの人に影響を与える事が出来ますように…。
(久留米聖公教会・石橋千春)
日韓NCC協議会
昨年一二月四日〜七日、ソウルで「アジアの和解と平和〜日韓NCCの役割〜」という主題で第七回日韓NCC協議会が開催されました。私はここへNCCJからの青年代表という形で参加しました。去年から、聖公会日韓青年交流プログラムのスタッフをやっていることもあり、日韓関係には非常に興味を持っているので、ここに参加できたことは私にとって大きな意味をもっていました。
朝鮮半島問題、戦争責任、天皇制、日本の軍事化、女性などの問題に対して、私たち日韓の教会がどのように共に働いていくべきかについて議論しました。議論だけでなく、EYCK(韓国エキュメニカル青年協議会)の活動を学ぶ機会もありました。ここで、私は韓国の青年の社会問題に対する意識の高さとそれに対する使命感の強さを感じました。
私たちは、ものの溢れる日本で暮らしていると、平和であることを当たり前だと思ってしまいます。しかし、私たち青年がもっと真剣に平和などについて話し合ってもいいんじゃないかと思います。教会に行っていても、青年が真剣に社会問題や平和などについて話し合う時間はあまりないと思うからです。教会だけででも、そのようなことを青年たちが学ぼうとする姿勢が必要だと感じました。無関心であることが、一番の敵です。
人権と正義、人類の平和のための新しい議論を広げていくという出会い。私自身がこれからさまざまなことに関心をもっていき、それらをみんなと共有していきたいと思います。
(千葉復活教会・東佳奈)
ヴォランティアキャンプ開催
三月二六〜二九日、千葉県九十九里ホームにて教区青年チャプレン主催によるヴォランティアキャンプが行われた。デイ・ケアセンターのワークを通じて利用者の方々とふれ合い、夜は宿泊場所の八日市場聖三一教会で振り返りのときをもった。参加者は高校生も含め七名。(横浜教区青年チャプレン補佐/小林祐二司祭)
リーダー研修会
去る四月二九日〜三〇日に大津聖マリア教会にてリーダー研修会が行われました。参加者は中卒以上の約二五名が集まり「キャンプの中で子ども達とどのように聖書を読めばいいのか、また自分達の聖書の捕らえ方」についての聖書研究を中心にしたプログラムでした。(奈良基督/山口雅史)
エキュメニカル青年クリスマス会札幌
一二月一七日、札幌キリスト教会で「エキュメニカル青年クリスマス会」が開かれました。七五名の参加がありました。札幌でのこのような交流会は初めて。テゼ形式を用いた祈りと讃美の礼拝後、グループに分かれて食事・出席者紹介、クリスマスカードの交換をし、交わりの時を持った。(紋別聖マリア・木村夕子)
ハワイ教区と
沖縄教区と姉妹教区関係にあるアメリカ聖公会ハワイ教区の高校生八名を含む一〇名のメンバーがこの夏、沖縄訪問予定、現在中高生を中心に受け入れ態勢を協議中です。四月二九〜三〇日には途切れていた中高生キャンプも再開。多くの青年がこれを機に新しい動きができればと願っています。(沖縄・三原聖ペテロ聖パウロ・大湾朝公)
報告書
昨年の全国青年大会の報告書は、夏までには完成し配布される予定です。お楽しみに。(川崎聖パウロ・相沢みぎわ)
京都教区の青年のニュースレター
京都教区の青年のニュースレター「Face to Face」の第二号が四月二五日に発行された。内容は、主に、昨年十一月に行われた夏の活動報告会の内容で、青年大会や日韓青年交流プログラムなどが掲載。。
(京都教区宣教局教育部青年担当窓口・藤原健久)
新たなプログラムに向け
管区学生青年運動協力委員会と日本聖公会全国青年ネットワーク事務局は、新たなユース・リーダーシップ・トレーニングの開発に向け、具体的な準備を開始した。現在は、リーダーシップのあり方や企画の進め方などについて検討中で、形態も日程も内容も未定。
(全国青年ネット/相原)
フィリピンスタディツアー
フィリピンスタディツアー参加者募集中○八月一八日(土)〜二九日(水)○メトロマニラ、スラム地区、バナナプランテーション(労働者との交流)、セブ(日本政府による埋め立てで住民の追い出しや環境破壊があり、そこの住民たちと交流)、ディケアセンターの子どもたちとの交流、その他○一九万八千円(国際線・比国内線航空運賃含)○問い合わせ・申込・・・名古屋学生青年センター(052-781-0165)
沖縄スタディツアー
沖縄スタディツアー参加者募集中○八月三日(金)〜七日(火)○中部基地(キャンプキンザ、普天間飛行場など)、南部戦跡(平和の礎、ひめゆり祈念資料館など)、「島唄」(ライブハウス)、北部基地めぐり(辺野古を含む)、ヤンバルの海と山のエコツアー(かまどで火おこしなど含む)、沖縄戦の証言その他○一二万円(名古屋沖縄往復運賃含)○問い合わせ・申込・・・名古屋学生青年センター(052-781-0165)