日々の礼拝
朝の礼拝
2004  光 空に満つ
Jam lucis orto sidere
Latin, 5c.
JAM LUCIS ORTO SIDERE
Benedictine Plainsong, Mode 8
 『古今』172番の第二譜を用いた改訂訳で、2003と同じ詩がプレインソング(単旋律聖歌)に乗せて歌われています。この曲のチューンネーム(曲名)が原詩と同一であることから分かるように、この英語訳詩と曲の結びつきは深く、欧米の多くの聖歌集などにも、この組み合わせで収録されてきました。
 プレインソングは、教会が歴史的に保持し続けてきたもので、崇高な音楽の力があります。『試用版』2029、 2061などにも見られるこうした聖歌は、本来は無伴奏で歌われます。便宜上、『古今』で用意されていた伴奏譜を併記しましたが、「伴奏なしでこそ感じられる、旋律の力強さと美しさ」がその持ち味のひとつです。旋律そのものがつかみにくい、難しい、といった印象があるかも知れませんが、例えば奏楽者が得られないような場合でも、若干の練習と「慣れ」をいとわなければ歌えるという側面も、『試用版』にプレインソングを収めた意図です。
 また伴奏者が得られる場面では、節によって無伴奏(オルガンは旋律を両手でなぞる、別の言い方をすれば「無和声」)と伴奏付きを取り混ぜて変化をつける、という使い方も可能です。
▲聖歌の解説【索引】へ