教会暦
主日
2012  天地ともにこの日を祝え
This is the day the Lord hath made
Isaac Watts (1674-1748)
UNIVERSITY COLLEGE
Henry John Gauntlett (1805-1876)
 『古今』205番の改訂訳です。
 「英国の聖歌の父」と呼ばれ、18世紀英国における創作聖歌の基礎を築いた巨匠アイザック・ワッツによる聖歌です。彼は18歳の時に、教会で歌われていた詩編歌に飽き足りず、自由な聖歌を創作しました。それが後に約600に及ぶ創作聖歌を残す彼の処女作となりました。また、詩編歌も自ら書き下ろし、この聖歌は、1719年に発表された“Psalms of David Imitated in the Language of the New Testament ”という歌集に収められたもので、詩118編24〜26節のパラフレーズ(意訳)により、主日の喜びを歌っています。
 今回の改訂では、『古今』に用いられている1節の「みくらのまえ」という言葉を「み座をかこめる」としたのを始め、3節では、より具体的に原詩の持ち味を表面に出しました。主日の礼拝の始めなどに用いる聖歌として適していますが、2節で主のよみがえりの勝利を、また3節で「王なるメシア」を讃えて歌っていることから、復活節、また降臨節前主日などにおいても用いることができます。
 作曲のヘンリー・J・ガーントレットは、英国のウエリントン生まれ。ロンドン市内の教会のオーガニストを務め、聖歌隊の隊長でもありました。その後の活躍で1842年には、カンタベリー大主教によってthe Lambeth Mus. D.を授けられています。
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