教会暦
降臨節
2018  みつかい来たり告げん
The angel Gabriel from heaven came
Basque carol
GABRIEL'S MESSAGE2
Basque carol
arr. Edgar Pettman (1865-1943)
(訳詩 宮崎 光)
 バスク地方(ピレネー山脈・スペインとフランスの国境の地方)のキャロルと記されているこの曲は、おそらく舞曲として民衆が歌い継いできたものでしょう。タンタ・タンタ・タンタタン_というリズムは、哀愁の中にも力強い調べを奏でています。それゆえ、ある時は瞑想的に、またある時はロックのビートによって激しくアレンジされたりと、実に多様な装いによって広く歌われてきました。
 この歌の内容は、「恐れるな、おめでとうマリア!」との天使ガブリエルのみ告げ、そして「み旨のままにわたしに成りますように」と、その重責を引き受けられた、おとめマリアの力強い信仰を歌い上げます [ルカ1:26-38 参照] 。この主の母となるマリアの祈りがあってこそ、「インマヌエル(神我らと共に)」と呼ばれる主が、わたしたちの生きている世界に来られたのです。そのいと高き母を通して行われた神のみ業を、力強く賛美いたしましょう。
 なおこの歌は『H82』では、3月25日の祝日「聖マリヤへのみ告げの日」の歌として収められていましたが、『試用版』では、降臨節第4主日(B年)に読まれる福音書に対応していることから、「降臨節」の項目に収めました。
 また、マリアへの受胎告知の出来事のみに焦点をあてている内容から、クリスマスイヴのキャロル礼拝などにおける聖歌としても、効果的に用いることができるでしょう。
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