教会暦
顕現節
2029  ハレルヤ歌えよ
Alleluia, dulce carmen
Latin, 11c.
URBS BEATA JERUSALEM
Plainsong Mode 2, Nevers MS., 13c.
(訳詩 脇山靖子、訳詩協力 菊地伸二)
 11世紀のラテン聖歌であるこの詩は、『古今』43番のラテン語原詩を新たに訳したものです。「ハレルヤ」を原詩と同じ位置に置きました。
 詩の内容は、歴史と空間を超越した賛美の歌声の永続性を歌い上げています。2節では、バビロンに捕囚の民となったイスラエル民衆の嘆きを思い起こしながら、しかし賛美はふるさとエルサレムに響き続けていた確信を歌い、3節では、主ご自身が苦しみのさなかで祈られたように、わたしたちも尽きない賛美とともに祈りをささげることを歌っています。顕現節の歌として置かれていますが、年間を通じていつでも歌えるものです。
 プレインソング(単旋律聖歌)の取り扱い方などについては、2004を参照してください。ここに用意された伴奏譜は改訂委員会編による現代的な試みですが、他の伴奏の形も奏楽者自身が、工夫してみてください。
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