教会暦
復活節
2040  栄光の主を祝いて歌う
Ad regias Agni dapes
Latin, 17c.
MOUNTAIN
James Mountain (1844-1933)
 『古今』107番の改訂訳です。
 改訂委員会では、年に一度、日本聖公会各教区の礼拝音楽担当者が集まる「礼拝音楽担当者会」を、各地で開催してきました。この改訂訳は、その折りに、訳詩の「宿題」として担当者から提出されたいくつかの作品を基に、改訂委員会で修正し、まとめたものです。
 この聖歌は、出エジプト記の記事を主題にして、キリストの復活の喜びを声高く歌っています。復活日の旧約聖書日課(A年)に対応しています。
 訳詩に当たって、1節では、『古今』の「勝てるわが主を祝いて歌う」という、戦いのイメージを避け、同時にスケールの大きな神のイメージを表すために「栄光の主を祝いて歌う」と訳し直しました。
 2節では、「くがじ」(=「陸地」)という言葉の意味を分かりやすくするため、出エジプト記の記事 [14:15-30] からもう一度学び直し、新しく「海は開かれ波間の道を、主に導かれ民は進みぬ」としました。
 4節では、主こそが罪を打ち砕く力をもち、新しい命を与えて下さることを強く訴えています。
 流麗で歌いやすい旋律と荘重な和声によって親しまれてきたこの聖歌を、新鮮な気持ちで、復活節に大いに歌ってください。
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