教会暦
復活節
2043  帰れつばめよ
'Tis Easter, joyous Easter
Margaret Scott Haycraft, 1905
KAERE TSUBAKURA
arr. from Charles Bailey (?)
 『古今』537番の改訂訳です。
 『古今』で「児童」の項目に収められていたこの詩情豊かな聖歌は、「今日こそ主イェスのよみがえりの日よ」とあるように、まことに復活の日の喜びを歌っているものであり、『試用版』では復活節の聖歌として収めました。
 今回の改訂で、「かえれつばくら」を「帰れつばめよ」としたことによって、「つばめ」と「ひばり」のそれぞれに対する、安らぎの場へ向かうものたちへの呼びかけが、より鮮明になりました。また、「よみがえりの日ぞ」を「よみがえりの日よ」と変えたのは、単に口語的な表現を選んだのではなく、最後の一音を美しく響かせる言葉として選びました。  主の復活の出来事は、すべての被造物にとっても本来のいのちが回復される安らぎであり、喜びです。2節では、その祝いの様が歌われ、3節の「春の調べを遠く運べ」は、よき知らせを携えて宣教の道を歩むべきことへと、わたしたちをいざなうメッセージでもあります。
 復活の日の喜びを、春の朝の光の輝きを感じながら、ゆったりと歌いたいものです。主日の聖歌としても随時、用いることができるでしょう。
 この詩は、マーガレット・ヘイクラフトが、英国教会の牧師 C・ボナー(1859- ? ) の要請によって創作し、ボナーが編集した子供のための聖歌集“Junior Hymnal, 1906 ”に収められました。
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