教会暦
復活節
2044  生きている主イェス
Christ is alive! Let Christians sing
Brian Arthur Wren (1936-)
TRURO
Psalmodia Evangelica, Part II, 1789
(訳詩 森 紀旦)
 『古今』294番でお馴染みの、力強い旋律に、B・レン(2034を参照)の手による新たな詩が付けられた聖歌です。
 生きている主が、時空を超えて共におられ、わたしたちの間に、また世界のただ中に、確かに存在していることが歌われています。神は、遙か彼方の国におられる方なのではなく、この世に関わり続けられる生きた神、という視点が強調された聖歌です。
 そして主は、いまだ不正が横行する現代社会に嘆きと憂いをもって関わられ、今もなお、幾たびも十字架の苦しみを受けておられるのです。これは、主イエスが、わたしたちへの愛に生きておられることのしるしなのです。そのことに応えて、わたしたちは感謝と賛美をささげます。
 なお、4節の譜割りで、「十字架にかかり」という部分は、「じゅ・う・じ・か」と4音節で歌います(「じゅ・じ・か」と3音節で歌いがちなので注意しましょう)。
 曲は、トマス・ウィリアムズ (Thomas Williams )編による“Psalmodia Evangelica, 1789 ”の下巻に初めて発表されたものですが、作曲者は不明です。原曲は三声部で拍子の指示もなかったため、米国に伝えられた折りには4分の4拍子に整えられましたが、元来2分の2拍子的なリズムをもっていますので、遅くならないように、元気良く歌いましょう。
▲聖歌の解説【索引】へ