教会暦
復活節
2049  主は昇る高く
The Lord Ascendeth up on high
Arthur T. Russell (1806-1874)
ACH HERR, DU ALLERHOECHSTER GOTT
Michael Praetorius (1571-1621)
(訳詩 吉谷かおる)
 昇天日の主題による聖歌です。
 1998年の礼拝音楽担当者会で、宿題として各教区に訳詩をお願いし、その中から神戸教区の応募作品を土台に、改訂委員会でまとめました。
 復活から40日目、永遠の住まいへと昇天される主イエスを高らかにほめ歌う詩が、前半、後半のそれぞれ繰り返しのあるフレーズによって構成された曲につけられた堂々とした聖歌です。
 作詩のアーサー・ラッセルは、英国の牧師で、オクスフォード運動に深い関心を寄せ、初めのうちは極端なハイチャーチ主義でしたが、穏健なカルヴィン主義へと変わりました。神学書や伝記も多く執筆し、17世紀英国の神学者アンドリュース・ランスロット主教の伝記が広く知られています。約140を数える聖歌や訳詩をしました。
 作曲のミヒャエル・プレトリウスは、ドイツの教会音楽家で、ミサ曲、モテット、宗教的歌曲、オルガン曲、器楽曲など多数の作品を残しています。彼の手による“Syntagma Musicum, 1615-19(音楽大系)”は、最古の音楽百科事典として貴重なものです。
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