教会暦
収穫感謝
2051  天と地と海 生き物すべて
てんとちとうみ
古本純一郎 (1933-)
HALLETT
James Hallett Sheppard (1835-1879)
 新しい聖歌の公募(第三次)により採用された、収穫感謝の聖歌です。
 現在の収穫感謝の聖書日課は、天地と男女の創造 [創世記1章]、神が良い土地に導かれる約束 [申命記8章]、生ける神の恵みへの信頼 [使徒言行録14章]、完全な賜物 [ヤコブの手紙1章]、神の恵みの普遍性[マタイ5章]、思い悩むな・神の恵みへの信頼の教え [マタイ6章] が選ばれています。これらの日課の内容に関連する歌として、神の創造のみ業への賛美、神の普遍的な愛の恵みへの感謝、また人間の営みの実りが神の宣教に用いられるようにと願い祈るこころ、そして神からの恵みによる実りを感謝すると共に、その喜びを他者と分かち合うことなどが求められました。
 この詩は、その公募の意図を汲んで書かれたものです。すべての被造物は神の愛の賜物です。それらをよく治めるために、神にかたどって人が造られ、労働の実りを互いに分かち合うことで、飢える者のいない世界が築かれていくのです。そして、調和を乱す悪を退けるキリスト者のつとめを勇ましく宣言しています。
 作詩は、日本聖公会首座主教・神戸教区主教の古本純一郎。聖歌集改訂委員会の前委員長でもありました。彼の作品は他に2069、2074が、いずれも公募から採用されて収められました。  曲は、『古今』119、210番で知られているものです。
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