礼拝諸式
聖餐式
2058  朽ちぬみ糧を
くちぬみかてを
松平惟太郎 (1906-1987)
MALABAR
David McKinley Williams (1887-1978)
 聖餐式の聖歌『古今』237番を、詩・曲とも手を加えることなく収めました。
 曲は、聖トマスによってインドに伝えられたとされるキリスト教会の「マラバール典礼(Liturgy of Malabar, 5c.)」 による歌、“Strengthen for service, Lord, the hands”(『古今』239番で訳出)を、『H40』に収める際に書き下ろされた、比較的新しいものです。
 これを『古今』に採用する時に、当時の「古今聖歌集改訂委員」であった松平惟太郎が、新たに作詩をしました。松平は北関東教区で司祭として奉職し、『古今』には7編の創作聖歌を提供しています。また、日本聖公会歴史編纂委員も務め、『日本聖公会百年史』(1959年発行)の著者としても知られています。
 作曲のデヴィッド・ウィリアムスは、米国各地のオーガニストを歴任し、ジュリアード音楽院のオルガン科主任を勤め、またニューヨークユニオン神学校で教会音楽も教えました。『H40』の編集委員も務めた人物です。
 朽ちることのないみ糧である、主の体と血をいただ
いたわたしたちの感謝と賛美、そしてこの恵みを携えて、正しき道へと進み行く、主による派遣を歌う陪餐後の聖歌です。
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