礼拝諸式
入信の式
2066  ガリラヤの風が
We bring our children, Lord, today
Elizabeth J. Cosnett (1936-)
ALSTONE
Christopher Edwin Cumming Willing (1830-1904)
(訳詩 加藤 望)
 幼な子の洗礼にふさわしいものとして収録された歌です。こどもたちが、「ガリラヤの風」に象徴される主の愛に招かれ、祝福されることを信じ、家族がともに喜ぶことを歌っています。
 また、この歌の内容で注目すべきは、2節の原詩で「こどもたちに代わって、そしてこどもたちの名において、わたしたちはその約束を更新します。彼らとともに、罪と恥に死に、あなたにあって再び生きるということを」とあるように、幼児の洗礼を祝う共同体・両親・教父母のとるべき姿勢を宣言しています。
 そして3節で、育ちゆくこどもたちのこれからの歩みにおいて、その恵みがたえず与えられることを祈ります。
 作詩はエリザベス・コスネット。ジョージ・ウィザー (2077参照) や、ウィリアム・クーパー( William Cowper, 1731-1800 )といった聖歌作家の研究者でもあり、現在は聖カタリナ・カレッジ(英国聖公会系)及びノートルダム・カレッジ(ローマ・カトリック系)で講師を務めています。
 作曲のクリストファー・ウィリングは英国の教会オーガニストを歴任し、1872年には“The Sacred Harmonic Society”のオーガニストになり、後に聖歌隊長を務め、また“St. Alban's Choral Union”の指揮者として、その指導にあたりました。この曲は、『古今』293、524番に収められ、歯切れのよい勇壮な旋律が親しまれています。
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