礼拝諸式
入信の式
2067  古いおこないあらためて
ふるいおこないあらためて
青木瑞恵 (1936-)
PASTOR BONUS
John Stainer (1840-1901)
 作者(青木瑞恵:2021を参照)が、主日礼拝の中で行われた洗礼式において、オルガン奉仕をしているときに浮かんだ詩をまとめたものです。「古い人をその行いと共に脱ぎ捨て、造り主の姿に倣う新しい人を身に着け、日々新たにされて、真の知識に達するのです」[コロサイ3:9-10] のみ言葉をモチーフにしています。
 その日は、幼児と成人の両方の洗礼が行われましたが、イエスがヨルダン川に自ら身を沈められたように、何人も洗礼の水によって清められ、神からいただいた全く新しい衣を身にまとうのだという厳粛な思いが、作者の心を強くとらえたものです。
 曲は『古今』243番で知られている、洗礼式の聖歌をそのまま使用しました。ちなみにその聖歌は、改訂委員会の評価で、詩は「削除」することになっていました(資料「現行『古今聖歌集』評価チャート」[198頁以下] 参照)。特に3節で、「神の怒りをまぬかれて きよきしもべの数に入る」は、現在の洗礼理解の強調点とは隔たっているものです。洗礼を受けた者は、主イエスの平和と愛の心を身にまとい、教会の枝に継がれていくのです。その点が、この『試用版』の詩に反映されてます(作曲者ジョン・スタイナーについては2013を参照)。
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