礼拝諸式
誕生感謝の祈り
2071  いとしいおさなご
いとしいおさなご
宮崎智子 (1965-)
JOYFUL BIRTH
櫻井あづさ(1964-)
 「誕生感謝の祈り」(『祈祷書』317頁以下)のために、作者と改訂委員会でやりとりをしながら作られた聖歌です。1959年版の『祈祷書(文語)』において、「産後感謝式」として収められていた式文は、おもに産婦の安産を感謝する意図のみでしたが、現行『祈祷書』においては、安産の感謝に加えて、幼な子が誕生し、教会の家族の一人として迎えられた喜びと感謝を大切にしています。
 作詩の宮崎智子は、東京聖三一教会のオーガニストです。「子供たちは主の賜物。胎内の子は神からの祝福」という詩編第127編4節(『祈祷書』より。『新共同訳』聖書では詩127:3)の言葉をモチーフにして、作者自身の出産経験と、「誕生感謝の祈り」を迎えた頃の気持ちを思い出しながら、さらに、出産を間近に控えた教会の友人の「誕生感謝の祈り」も思い浮かべながら、この詩は作られました。
 作曲の櫻井あづさは、東京聖三一教会信徒で、子育てをしながらピアノ教師をしています。「生まれたばかりの赤ちゃんが、ゆりかごに揺られているような、抱っこされているような」優しい曲が作られました。
 伴奏はシンプルな全音符にそろえられているので、ともするとリズム感を失ってしまいます。メロディーラインでは音を伸ばしている3拍目に、左手の伴奏音を補うと、リズムを保てるでしょう。
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