礼拝諸式
葬送の式
2074  愛する者の死を悼み
あいするものの
古本純一郎 (1933-)
RESURRECTION
宮崎尚志 (1934-)
 新しい聖歌の公募(第二次)で入選となった詩に、新しい曲が付けられました。「逝去者記念」の歌として収められていますが、葬送式にも向く内容です。
 愛する者の死を悼む人々に、主イエスが自ら語りかけられたみ言葉と力あるみわざ(奇跡)を歌います。
 1節では、「私は復活であり、命である」という主のみ言葉 [ヨハネ1:25-26]、2節では、会堂長ヤイロの娘のよみがえりの出来事 [マルコ5:22-24, 35-43 並行]、3節では、マルタとマリアの弟ラザロの復活 [ヨハネ11:38-44]、そして4節では、「道、真理、命」なる主のみ言葉 [ヨハネ14:6-7] が歌われます。いずれの節も、復活と永遠の命への希望が歌われ、悲しみ嘆く者が、聖書のみ言葉(主のみ言葉)によって慰められ、力が与えられるという、葬送の式の本質が表されています。
 この詩のために、み言葉を力強く語りかけるドラマティックな曲が書き下ろされました。そして、「ハレルヤ」をその前後に歌うことによって、より重厚な曲になるので、復活節にも用いることができます。
 もとの詩は、5つの節から成っていましたが、最終段階で一節割愛しました。作詩者の意図は、「最初と最後の節以外は、適当な節を選択して用いる」というものでした。ここに、省かれた節の詩を記載しておきます。そこでは、ルカによる福音書第7章11-16節に記された出来事が歌われています。  一人息子の 死を嘆く
 ナインのやもめを 主は憐れみたもう
 主イェスは棺に近づきて
「起きよ」と声をかけたれば
 死人は立ち上がり 語りたり
 (作詩者については2051を、作曲者については2069 を参照)。
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