一般
父なる神
2081  ほめたたえよ生ける神を
Praise to the living God!
Jewish liturgy, Medieval
LEONI
Hebrew melody
(訳詩 今井烝治)
 心の引き上げられるような旋律によって高らかに歌う、生ける神への信仰賛美です。
 神は生きておられる方であり、「昔おられ 今もおられる」、永遠に唯一の神として、その聖なる名は揺るぎないことが1節で歌われます。2節では、神は形には見えなくとも、すべての美しい形あるものは神の美を宣言し、その麗しさは類を見ないほどであること。そしてあらゆる被造物は、神を賛美していることと続きます。3節は、かつて預言者の言葉を通して語られていたことは、今や、神の霊によって人の心に語りかけて、不変の神の律法を刻んでおられることを歌い、そして4節で、生ける神の力である愛は、永遠に存続していくゆえに、再び賛美を繰り返します。
 詩はユダヤ教の式文から、マックス・ランズバーグ (Max Landsberg,1845-1928) とニュートン・マン( Newton M. Mann ,1836-1926) が英訳したものです。
 曲はユダヤ教礼拝の聖歌として、伝統的にYigal(ユダヤ教の頌栄)に用いられてきた旋律で、17世紀以後の曲と推定されています。口伝で継承されてきたこの旋律を、ロンドンのシナゴーグ(会堂)の音楽監督を務めていたメイヤー・レオン( Meyer Leon) が採譜しました。彼の名をとって LEONI というチューンネームが付けられています。
 なお『試用版』には、2101「アブラハムを召された神」にこれと同曲が、調を変えて収められています。
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