一般
キリスト者の責任
2088  思いやりの心そなえ
You call us, Lord, to be
Jane Manton Marshall (1924-)
RHOSYMEDRE
John David Edwards (1806-1885)
(訳詩 関 澄子、訳詩協力 小林善樹)
 わたしたちは、み恵みによって神から招かれ、それに応答する責務があります。それが詩の各節前半部で具体的に示されて歌われます。1節では、他者を思いやる人になること。2節は、隣人に愛のわざを行うこと。3節は、大地の豊かな実りを慈しむこと。4節は、命を尽くして仕える者は命を受けるということです。
 そして、人をかけがえのない存在として慈しむと同時に、造られたすべてのもの(全被造物)に対しても慈しむことが「神に招かれ、果たすわがつとめ」であることに、気づかせられる聖歌です。
 作詩のジェイン・マーシャルは、米国メソジスト教会や長老派の教会、また神学校や大学における、教会音楽や指揮法の指導者です。作曲家としての作品もあります。
 曲は『古今』234番と同じですので、馴染みがあるものでしょう。作曲のジョン・エドワーズは、英国聖公会の司祭で、1843年に北ウェールズにある教会に赴任しました。その町の名前がチューンネーム RHOSYMEDRE でした。この曲は音階的に流れる旋律を持つ、ウェールズ地方ではポピュラーなもので、『EH』に収録されて以来、広く受け入れられ、ヴォーン ウイリアムズ(2050参照)のオルガン曲「3つのウェールズの賛美歌曲に基づく前奏曲」でも使われています。
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