聖餐式聖書日課関係
福音書
イエスの地上の生涯
2089  ベツレヘムの村
In a byre near Bethlehem
John L. Bell (1949-)
Graham Maule (1958-)
WILD MOUNTAIN THYME
Frank Mcpeake
(訳詩 下地 薫 、訳詩協力 井原泰男)
 アイオナ共同体(及び作詩者についても2002を参照)から生まれたこの歌は、主イエスの地上の生涯を通して、「いのちのことば(THE WORD OF LIFE)」である主が、「愛と笑顔をもって、今もまた永遠に、わたしたちとともにおられる」ことの確信を歌い上げています。牧歌的でやわらぎあるメロディにのせて、この詩のメッセージはわたしたちの魂に、深く染みわたってくることでしょう。
 1節は「ベツレヘム」の雑踏の片隅における降誕を、2節は「ガリラヤ」における宣教のみわざを、特に多くの人々への心と体の養い―五つのパンで五千人以上を満たした主の奇跡 [マルコ6:30-44]を、そして3節では「ゲッセマネ」における主の徹夜の祈りに続く、未明の逮捕、そして十字架への道を歌っています。
 これら、主の降誕と宣教と受難は、すべて「われらのために」成し遂げられた神の救いのみわざです。
 年間を通じて、いつでも用いられる聖歌ですが、クリスマスの期節にもふさわしいでしょう。力み過ぎず、ガリラヤ湖のそよ風や草木の香り、日だまりのあたたかさを思い浮かべながら、のびやかに歌いたいものです。
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