6月号その2


はじめまして

ウィリアムス神学館
 ペテロ 八城 晃

 先月号で紹介していただいた、横浜教区聖職候補生の八城晃と申します。
 私は、1970年に神奈川県逗子市にあつ逗子聖ペテロ教会で、司祭の子として生まれました。振り返るとやはり父の背中を見て育ち、様々な経験から「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です」(Tコリ3―6)であると実感します。
 ある時まで、この聖職の道は考えていませんでした。普通に学生から社会人への道を進み、仕事は土木の設計等をしていました。それが、お恥ずかしい話ですが、実はこれまでに二度交通事故で大怪我をしています。しかし、この経験から様々な事を考えさせられ、幾度かの転換を与えられ、今日に至ったと思います。
 初事故は18歳の時、車の単独事故でした。病院では、諦めの宣告がなされ、頭部骨折と口内出血の右肺吸入による酸欠状態の脳死か植物状態という宣告でした。でも、奇跡的に助かり四年間の闘病生活後、学校生活、社会人と順調に生活できました。家族や友人、信徒の方々の祈りに支えられ、「待つ」事の意味を実感しながら、「当然の事」が「当然の事ではない」という心境になりました。
 二度目は26歳の時、バイクで飛び出した車との接触事故でした。左脛開放骨折。傷から院内感染MRSAに感染し、最終治療は自然治癒しかなく潜伏期間は約二年間でした。その後リハビリに約四年かかり、現在に至ります。
 当時、医学の限界に空虚を覚え、また自分の至らなさに深く悔やみ、軽率さ、傲慢さを打ち砕かれた心境でした。
 まだまだ足らぬことが多い私ですが、聖マリア教会の皆さまと交わり、様々な事を学ばせて頂きたいと思います。
 神様のみ助けとお導きを求め祈りながら、よろしくお願いいたします。


聖マリア幼稚園コーナー

 丸太町通りのアジサイが美しい季節となりました。登園してくる子供達の背丈ほどに枝葉をのばしたアジサイに目を奪われながら、その葉の影に隠れたカタツムリに瞳を輝かせてみつめている子供達です。カタツムリだけではありません。園庭の芙蓉の葉にはてんとう虫の幼虫が沢山いるのです。その姿は成虫からかけ離れた容姿をしていて、一見てんとう虫になるだなんて想像出来ません。やがてさなぎになり「あの」てんとう虫になるのです。その命の不思議は、子供達の関心を操り、そして、大人はその子供達に「命」を改めて教えられている毎日です。昨今、私達が目にする事件や事故は目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事ばかりです。
 そんな中、世間で騒がれている遊具の安全性もこの一つかも知れません。当園庭のネット、ブランコ、太鼓橋等、子供達の心と体を育てようと新たな姿で登場し、新しい月日を重ねようとしています。神様から守られている私達の目の前にいる子供達は純粋無垢そのものです。苦手なトマトに目をつむり、ゴクッ!と飲み込んだ友達に「やった〜!」と声をかける。何も言わなくても頭を撫でてあげる姿。実習の先生が緊張して上手く指導が出来ない時に「先生、がんばって!」「面白かった、ありがとう!」と声を掛けてあげる姿は「人を思いやり、愛する」ということそのものです。子供達の心と体を育む事は、日々の保育から培われていると思います。子供達自身が作るマリア菜園でのお世話が心と体を優しく強くさせている一つでもあります。それは、神様からのお日様による命の誕生と、その命を繋ぐ雨のお恵みを身近に知る大切な体験の一つです。
 六月に入り、「大文字ファミリー登山」、「自由保育参観」と行事が続きました。そして、たくさんのご家族の皆様にご参加頂き、子供達に注がれる愛の深さを改めて実感いたしました。その一人一人の子供達の命の輝きをみんなで認め合い、育める幼稚園でありたいと思います。
 只今、七夕製作の真っ最中です。ちょっとやそっとで出来るものではありません!この一ヶ月を通して、はさみやのりを始め様々な素材に触れ、すべて手作りのお飾りを作っています。今から、出来上がりが楽しみです。全てに感謝。
  (教諭 サラ 生谷朋子)


各部からのお知らせ

=婦人会=
6月27日(日)5月・6月合同例会。

=日曜学校=
7月18日(日)〜19日(月)北小松キャンプ。
7月25日(日)〜夏休み。8月3日(火)教師会。

=ジュニアチャーチ=
7月4日(日)10時より朝の礼拝(礼拝堂)
8月6日〜8日(日)キャンプ。芦生にて。車のあるスタッフ募集。

=青年会=
6月27日(日)7月11日(日)ギター講習会(変更の可能性有り)。

=幼稚園=
6月21日(月)演劇鑑賞、22日(火)・24日(木)グループ会、
7月5日(月)お誕生会。9日(金)午後保育終了。
16日(金)お楽しみ会。17日(土)一学期終了。

=ボーイスカウト24団=
7月2日(金)合同団会議。
<ビーバー隊>
7月1日(木)隊集会(防災センター)。
19日(月)ビーバーランド。
<カブ隊>
6月20日(日)特別隊集会(鞍馬・貴船ハイク)
27日(日)カブラリー(宝ヶ池)
<ボーイ隊>
6月27日(日)隊集会。
*各隊の夏季キャンプに対し、団委員を中心に奉仕隊をを組織化し安全管理者・救護担当を配置して円滑に運営できる体制を整える。*九月四日の団行事は原案通り組拡を兼ねての合同上進式を錦林小学校講堂で室内営火形式で行う。

=ハンドベル=
朝の部毎週火曜日10時半〜、夜の部第2・第4木曜日19時半〜。


ニュースとお知らせ

=大塚新司祭初聖餐式=
5月29日(土)に叙階された大塚勝新司祭の初聖餐式が6月6日(日)に行われました。その後、主日早朝聖餐式と主要聖餐式で連続して司式・説教を担当しておられます。

=聖婚式=
6月12日(土)11時、狩野登さん・レイチェル松田朋子さんの聖婚式を行いました。おめでとうございます。

=上野久子さん退院=
術後経過が非常に順調で、予定より早く退院されました。お元気で英語聖餐式に出席しておられます。

=上松興司祭逝去=
6月10日(木)司祭エレミヤ上松興師(金沢聖ヨハネ教会牧師)が、くも膜下出血のため逝去されました。享年56歳。金沢聖ヨハネ教会にて13日(日)通夜の祈り、14日(月)葬送式が行われました。

=納骨式=
5月28日(金)谷昌二主教の紹介・司式で木下寄子さん(遺族沖縄教区星出伊代子さん)の納骨式が行われました。

=レクイエム=
6月16日(水)六月の逝去者記念聖餐式で次の方々を記念しました。
1日―谷照芳(1945)、
5日―松本勇治郎(1994)、
8日―ルデア速水仲子(1992)、ヒルダ植松糸子(2000)、
13日―松田タミ(1965)、サムエル林尚志(1998)、
15日―永田有(1949)、
18日―*植松正義(1997)、
19日―続木斉(1934)、
21日―マリア山口いち(1938)、
27日―林ハル(1928)、 トマス田中完一(1966)、
28日―*浅田文子(1948)

=聖書台カバー、小聖堂用チャリスベール奉献=
中井弘子さんが聖書台カバーを、福原則子さんが白のチャリスベールを制作してお献げ下さいました。20日(日)にチャリスベール聖別が行われました。

=大塚司祭北陸伝道区応援=
上松興司祭逝去に伴い、金沢聖ヨハネ教会および富山聖マリア教会の主日聖餐式のために大塚司祭が月二回程度応援に行くことになりました。

=27日(日)みんなでつくる聖餐式=
「主に向かって新しい歌を歌え―みんなでつくる聖餐式」です。前回に引き続き「こどもといっしょ」礼拝で、教会学校が担当します。

=隣接地ワンルームマンション建設問題=
教会西隣の空き地にワンルームマンションを建てる話が急に具体化して出てきました。教会と幼稚園にとっても非常に多くの問題がありますので、入江町親治会(町内会)や平安神宮と一緒に対応を考えて行くことになりました。16日(水)19時から平安神宮社務所で説明会が開かれ、当教会より十数名の方が出席されました。25日(金)に第2回説明会が予定されています。


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