牧師のひと言2020

被献日  2020年2月2日 

本日は、「被献日」です。被献日は、降誕日から40日後の祝日です。日曜日になった場合は、主日に優先して守るため、顕現後第4主日ではなくなり、被献日の主日となります。被献日は、ヨセフとマリアが、イエス様出産後40日目に、エルサレムの神殿に出向き、モーセの定めに従って、清めの捧げもの捧げたという本日のルカ福音書の物語に由来しています。そのモーセの定めとは、レビ記12章6節にある通りです。
ルカ福音書が書かれた時代、物語にあるエルサレム神殿はローマ帝国との間のユダヤ戦争でなくなっていました。それゆえ強調点は、モーセの定めに従ったかどうかでなく、この物語の後にくる、シメオンの言葉の方にあると思います。そこでシメオンは、生後40日のイエス様を見て、「わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです」と述べるからです。
クリスマスやイースターでもまことの光について覚える日ですが、この被献日も、イエス様がまことの光であることを覚える日でもあるのです。
また、本日の代祷に「日本聖公会管区・教区・教会の婦人会活動はじめ、さまざまな女性たちの働きのため」とありますが、それは1926年、日本聖公会婦人会が第7回日本聖公会婦人補助会大会で2月2日の被献日を「創立記念日」と定めたからです。