聖公会新聞によりますと、五月の総会で「沖縄週間」設置の件が再び可決され、一九九九年から二〇〇二年まで守られることになりました。
沖縄週間は九四年五月に開催された、日本聖公会第四六(定期)総会のにて決議されましたがその提案理由は、
豊かな自然と独自な文化に恵まれた沖縄、第二次世界大戦における地上戦の経験、その後二七年間に及ぶ米軍による統治、現在も叫び続けている多くの正義と平和の課題を、沖縄の現実に触れることによって学び、沖縄教区の教役者・信徒と共に参加者がそれぞれの日常生活の中で信仰の課題として担っていく契機とする。
「正義と平和」委員会は一九八六年の第三九定期総会で沖縄教区の提案によって設置された。一九八八年第一回正義と平和協議会を沖縄で開催。九〇年東京と川崎で、九二年は広島で、体験学習と聖書の学びを結び付け共有する行動を行ってきた。今後さらに沖縄教区との協力を深め、日本聖公会の教役者・信徒が「一つの体」として、「共に苦しみ、共に喜ぶ」(コリントの信徒への手紙一一二:二〇〜二六)ものとして成長することを願うものである。とし、沖縄教区が置かれている沖縄の現実、とくに正義と平和に関わる課題を、日本聖公会全体の宣教に有機的につながる重要な宣教課題としてひろく共有することを目的として、「沖縄週間」を設置する。
毎年、沖縄慰霊の日(六月二三日)を含む一週間を「沖縄週間」とし、以下の活動を行う。
一) 沖縄の宣教課題を具体的に共有する祈り、ポスターの作成と配布。
二) 日本聖公会一〇教区の教役者・信徒が沖縄教区の教役者・信徒と交流するための企画・実施等。
三) なお期間は一九九五年から一九九八年の四年間とする。
尚、この議案は、「正義と平和」委員会と日本聖公会沖縄教区常置委員会の提出議案で可決されたのです。
この決議に基づき、一九九五年六月一八日から二四日までの一週間、第一回沖縄週間が守られることになり、この沖縄週間のための特祷が下記のように定められました。


沖縄週間特祷

全能の神よ、あなたは福音の光によって、わたしたちを使徒たちからの唯一の聖なる公会に召し、主に仕えさせてくださいます。またわたしたちを祝し、今沖縄戦五〇周年を記念する機会を与えてくださいましたことを、心より感謝いたします。今わたしたちは沖縄戦および他の戦争によって、命を失った人々の死を悼み、その魂を主の憐れみのみ手にゆだねます。どうかわたしたちがその犠牲をむなしくせず、悲しむ者を慰め、助け、ともに主にある平和を追い求めさせてください。悲しみを喜びに、憎しみを愛に変えてくださる主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン


今総会で再びこの問題が取り上げられたことは、私たちの沖縄に対する理解がまだまだ足りないことの表れだと思います。
以下に沖縄について、先の戦争を中心に、簡単ですが触れさせていただきます。何かのお役に立てば幸いです。