人権委員会では、これまで「じんけん瓦版」の発行、差別問題に関する図書・資料の提供や講演会の開催を通して、現在、私たちの身の回りにある人権問題の所在を示し、それらへの取組みを訴えてまいりました。

一方、いま世界は、力あるものが誤った正義感を振り回し、差別されているもの、小さくされているものをますます排除し、存在している事実すら認めない、存在することをも否定しようとする風潮が強くなってきております。

「でも、教会ではそんなことはない」「差別なんかしていない」とおっしゃる方もありますが、知ろうとせず、出会おうともせずに隔てを作っていなかったでしょうか。

このようなときこそ、私たちは学びと祈りのときを持とうと考え、今年、5月30日(聖霊降臨日)に始まる週を東京教区の「じんけん週間」と定めました。人権を侵害され、存在すら否定されかねないでいる方々が、人間としての尊厳を回復されるように祈1り、私たちがしな4ければならないことをせずに、してはならないことをしてきていることへの気付きを深め、共に歩んでいく道を見いだすときとすることを願っております。

打田茉莉(東京教区人権委員会)

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