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2016年トピックス


6月の総会での植松誠首座主教様の励ましの言葉と任命式での祝福を胸に、これからの3年間を北関東教区の

6名で役員会を担わせて頂きます。

神様のお導きで集まりました私達をどうぞお使い下さいと祈り、力合わせて次へ繋ぐべく歩みます。

皆様のご協力とお祈りをお願い致します。


6
16()17()に開催されました「日本聖公会婦人会第25(定期)総会」が無事に終了しました。

みなさまのお蔭で2日間に亘り、実り豊かな協議と分かち合いの時を持つことができましたことに感謝しております。

 管区・女性に関する課題(女性デスク)の吉谷かおる姉からの報告
を決議録では紙面の都合上非常に簡潔に纏めていただきましたので、ここに完全版を掲載させていただきます。

ぜひ、ご覧ください。
                                日本聖公会婦人会
                                第24(定期)総会期 会長 前田伸子


         
管区・女性に関する課題の担当者(女性デスク)報告

                  


2016年3月11日に東北教区主教座聖堂・仙台基督教会で執り行われました、東日本大震災記念礼拝と
被災地巡礼に、北海道から沖縄までの10教区婦人会33名の皆さまと共に参加させていただきました。

 震災から5年が経ち、様々な思いを抱いて参加していただいた方の「振り返り」です。

 一人一人が、「見て」「聴いて」「感じたこと」を綴っています。ぜひ、ご覧ください。
                                            (下記をクリック)

                                                    日本聖公会婦人会
                                                      会長 前田伸子


東日本大震災記念礼拝と巡礼の振り返り



2015年トピックス

24(定期)総会期第2回会長会のプログラムで、「原発と放射能に関する特別問題プロジェクト」事務局長の
池住圭さんから写真説明を受けながら、放射能汚染スポット郡山周辺の現状を伺いました。

マンションの窓下に並べられた汚染土を詰めたビニール袋が、時間の経過による風化で穴が開きつつあることなど、根本的な除染にほど遠い状況や、汚染で家に帰れない仮設の人たちの日増しに深まる軋轢など、出口の見えない放射能汚染の状況でした。

決議録では写真掲載ができなかったので、ここに写真を添えて掲載させていただきます。

現状をより身近に感じていただけることを願っています。

日本聖公会婦人会

 会長 前田伸子

日本聖公会東日本大震災被災者支援

原発と放射能に関する特別問題プロジェクト活動報
日本聖公会総会決議 〜原発のない世界を求めて〜

 原発問題プロジェクトは、「原発事故の影響について、深い関心を持ち、情報を収集・発信し、国内外に対し責任ある活動を行います」という、「いっしょに歩こう!プロジェクト」の活動方針と、2012年日本聖公会総会決議「原発のない世界を求めて−原子力発電に対する日本聖公会の立場−」に基づき、福島県郡山市にある郡山聖ペテロ聖パウロ教会の中に設置されたものです。主な活動は、東京電力福島第一原子力発電所の事故による被災者の支援と原発に関する調査・研究、広報活動で、被災者支援チームと調査・研究、広報チームがそれぞれの役割を担っています。

 ますますひどくなる現状

 福島第一原発は震災から4年半以上がたった今も、放射性物質を放出し続けています。また、同原発から排出される汚染水は一日に300トンに及び、巨大タンクに入れられて原発の敷地内に保存されています。現在までに約1000基盤の汚染水タンクが保存されていますが、タンクを作り続けなければならないこと、そして増え続ける汚染水タンクの保存場所の確保が緊急の課題です。


〜増え続ける原発敷地内の汚染水タンク〜

汚染水だけではなく、大気汚染、海洋汚染、森林や大地、植物に堆積された汚染等々が、今後どのように広がっていくのか予想さえつきません。

さらに、除染の問題があります。剥がされた汚染土や洗浄後の汚染水の処分が出来ないでいます。ビニールシートに包んで園庭に埋められただけの汚染土。コンクリート製の容器に入れられたまま、軒下に野ざらしにされている汚染土。処分場が確保されないままの、「除染」ではなく「移染」です。中間処分場の確保ができたとしても、移送の安全確保に大きな問題が残っています。次に、最終処分場の確保と管理が大きな問題になりますが、目途がたっていません。原発事故によってもたらされた廃棄物だけでなく、原発を稼働させる限り増加し続ける核廃棄物の管理を次世代、次々世代に押しつけることになります。原発の問題は、大都市では引き受けられない危険物を地方都市に押し付けるという、差別の問題でもあります。

 

〜行き場のない軒下の汚染土(郡山市)〜         〜園庭に汚染土を埋める作業(郡山聖ポール幼稚園)

   

〜日常的に行われる除染作業(郡山市)〜

このような現状であるにも関わらず、政府は原発推進の姿勢を崩しません。それどころか、脱原発や原発依存を減少するよう舵を切った先進諸国とは裏腹に、原発推進に向う国々に対しては、その輸出をしようとさえしています。原発の輸出は核軍拡につながる恐れが指摘されています。福島第一原発の事故から、何ら学んでいないのです。経済優先、人だけではない、全ての生き物の「いのち」の軽視です。

支援活動 (1)リフッシュ・プログラム

放射能汚染のために、子どもたちは外遊びが十分できません。そっちは汚染されているから行かないで、その土は触らないで、常に「ダメダメ」を連発しなければならない保護者や保育者の不安とストレスにも大きいものがあります。汚染は目に見えない、臭わない、感じない、それでも子ども達に理解をさせ、我慢を強いなければなりません。思い切り体を動かし、日の光や風を感じ、直に土に触れることの大切な時期にある子ども達です。子ども達の心身に与える影響は、放射能汚染だけではありません。将来にわたり心身への影響が懸念されます。

このリフレッシュ・プログラムは、主に聖公会関連の幼稚園児、卒園児とその家族を対象に、日常の場を離れて、心おきなく自然に触れてもらおうと年間を通して実施しています。      一時的に放射能の影響の少ない地域で過ごすことで、体内に取り込まれた被曝量の減少にも効果があることが実証されています。

 
      〜リフレッシュキャンプ in 岐阜

 

支援活動 (2)仮設住宅支援

地震や津波の被災者が次々と仮設住宅を離れて行くなか、原発被災者の多くは移転先が定まらないまま、仮設住宅での暮らしも4年余の年月を数えます。時が経つにつれ、先行きの不安に加え、住環境の悪さによるストレスが深刻化しています。現地の人たちとの無用な対立も生まれています。
 このような中、
プロジェクトでは、福島県南相馬郡新地町の「がん小屋」仮設住宅といわき市富岡町泉玉露仮設住宅、渡辺町昼野仮設住宅にお住まいの方々と共に歩もうと、お茶会や映画会の開催、季節に応じた子どもプログラム、居宅訪問など、さまざまなプログラムを行っています。

〜お茶会(いわき市)〜     〜子どもとダンス(新地町)〜      〜居宅訪問(新地町)〜

支援活動 (3)講座・講習会

子育て中のお母さんたちと、原発に関する勉強会やベビーマッサージやヨガ教室を開いています。


〜ベビーヨガ・マッサージ教室(郡山市)〜

広報活動

発の持つ問題点を共有しようと、定期的にニュースレター「いのちの川」を発行しています。 同時に被災者や被災地の状況や支援活動の様子もお伝えしています。

「原発問題Q&A」を発行し、」広く皆さまにお読みいただいております。       

              

原発は安全、安価、クリーンという、全く事実に反する情報を容認し、原発事業を許してきた者として、原発事故が私達に何をもたらしたのか、被災者の生の声と共に国内外に発信し続ける責任があると感じております。この現実を背負わせてしまった未来の子ども達からは、これから私達がどのような道を選び取り、どのように生きていくのかが問われるでしょう。私達には、明確に答える義務があります。

プロジェクトでは、被災者への支援をその主な活動に、二度とこの過ちを繰り返さないために、放射能に関する調査・研究をしながら、原発に依存しない生活のあり方を求めていきたいと考えております。さらに、この福島の真の姿と被災者の声を国内外に発信し続けると同時に、原子力政策に対して「否」と言い続けて参りたいと思います。

               

 原発と放射能に関する特別問題プロジェクト

                         事務局長 池住 圭


今年も世界祈祷日の礼拝が、日本と世界の各地で行われます。

世界祈祷日は、その年、式文を作成する国・地域の女性たちから届けられたテーマに沿って教派を超えて共に祈り合います。

日本聖公会婦人会からも多くの方が礼拝に集われます。

この日、献げられた献金は、国内外の女性たちのさまざまな働きに用いられています。

日本聖公会も献金の一部をいただき、使途については管区女性デスクに託されています。

管区女性デスク木川田道子さんと吉谷かおるさんの、2014年世界祈祷日献金の報告です。
                                                  日本聖公会婦人会 会長 前田 伸子

2014年 世界祈祷日献金 報告≫

        日本聖公会女性デスク 木川田道子、吉谷かおる

2014度世界祈祷日献金300,000円は、感謝を持って、次の働きのために使わせていただきました。以下、その報告です。
1.女性に関する課題の担当者の働きのため
1)国連女性の地位委員会(UNCSW)アングリカンコミュニオン代表団への派遣費助成(13万円)

日本聖公会から第58回国連女性の地位委員会(201437日〜21日/於 ニューヨーク)に聖公会中央協議会代表団メンバーとして2名(篠田茜さん、村井恵子さん)を派遣した。  

今回のテーマは、「女性および女児に対するミレニアム開発目標( MDGs) の成果と課題」。派遣者は、日本における女性の人権に関する現状と課題や原発事故に関連する発表を行った。派遣者による詳しい報告はこちらをご覧ください。

http://www.nskk.org/province/jimusyo_pdf/tayori290.pdf
http://www.nskk.org/province/tarita/tarita22.pdf


2)学習会『女児/女性への暴力を防止するために』(20141112日於 牛込聖公会聖バルナバ教会)
開催費用助成(講師謝礼)として                       (3万円)


毎年11月に行なっている「ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン」の一環として2014年は、ECPAT/ストップ子ども買春の会」共同代表の宮本潤子さんを講師に、日本における子どもへの性的搾取、人身売買の実態、国連でのアドボケシー(権利の代弁/擁護)活動などについて伺った。改めて児童ポルノなど子どもの性的搾取の現状を知り、これらの人権侵害に対して私たちも声を挙げていかなければと思った。今回の学びをUNCSW派遣やレポートづくりの際に生かせたらと思う。

2.「特定非営利活動法人 JFCネットワーク」           (8万円)

JFCネットワークは、日本人とフィリピン人の両親を持つ子どもたちへの支援活動をしている。内容は、@JFC弁護団と連携した子どもの認知・養育費の支払いなどを求める法的支援及び国籍取得などの行政手続支援Aボランティアと協力した父親捜しBスタディ・ツアーC季刊誌『マリガヤ』の発行など。今後も、折に触れ活動を紹介し、子ども達の現状を知ってもらいたいと思う。

3.FGM廃絶を支援する女たちの会(WAAF)                (3万円)

WAAFは、FGM(女性器切除)に反対する活動をしている。今もアフリカや中東などで1億人以上の少女や女性が「性器切除」の慣習によって命の危険にさらされている。この過酷な慣習について日本の女性たちにもっと知ってもらい、アフリカの女性たちと連帯するWAAFにつながることで支援したいと願っている。

4.ECPAT                                (3万円)

ECPAT/ストップ子ども買春の会は、国連NGOECPAT・インターナショナル(End Child Prostitution, Child Pornography and Trafficking of Children for Sexual Purposes 本部事務局:バンコク)の活動を日本で担う団体として1992年に発足し、以来、子どもへの性的搾取に関する取り組みを続けておられる。今年は、11月に共同代表の宮本潤子さんに来ていただきその活動の一端を伺うこともできた。教会の中でも、この問題についてもっと関心を持ってもらいたいと思う。

日本聖公会北関東教区婦人会被献日献金活用報告(2014年分)
                                                            
   2015216

報告者:北関東教区婦人会

会長 小柏桂子

*日本聖公会婦人会より被献日献金活用として60000

 2014914日・15日に、北関東教区主催で行われた「第5回信徒・教役者の集い」参加者の女性に日本聖公会婦人会より出席費用補助があることを「役員会ガゼット」で告知申込者に以下の金額を補助した。

参加者:宿泊 15名 補助額@ 3500円
    日帰り 8名 補助額@ 2000円
被献日献金活用分60000円を超えた分は、北関東教区婦人会より支出

 2014
年の「信徒・教役者の集い」は、講師に関正勝司祭を迎え、科学技術としての医療(生殖医療、脳死・臓器移植等)とキリスト教の視点から捉えるいのち、死の捉え方の変化などについての講演とディスカッション、懇親会が行われた。誰にでも身近にある問題だけに、学び語り合う貴重な機会となった。

 一昨年までは女性参加者が2割程度だった会合に出席費用補助を出すようになり2回目になる。昨年も今年も女性信徒参加者数が全体の約5割になり、女性の参加が定着してきた。また、各教会・各婦人会でも出席費用補助を検討する動きが出てきたようだ。
また寄せられたアンケートでは、このような補助を女性だけが受けることへ疑問も投げかけられた。教区婦人会としては、この補助は「教区の活動に女性の参加を促すこと」が第一の目的であり、いずれの日か女性・男性と言わなくてもいい日が来るための一歩だと願っている旨回答した。
女性に対する積極的な参加呼び掛けが必要だと改めて認識している。

添付資料
1.     
北関東教区時報309号
2.     
北関東教区婦人会役員会ガゼットNO.17       

 以上

                                         
                                
          九州教区女性の会
                                           会長 岡本愛子主のみ名を賛美します。                                                         
 昨年度と今年度の被献日献金からの支援を活用させていただき、3年に1度の九州教区女性の会第34(定期)総会を、講演会・研修会と共に開催しました。

日 時:2014年6月12日()〜13日()

場 所:佐賀県・唐津シーサイドホテル

参加者:武藤謙一主教、チャプレン・中村正司祭、教役者7

         女性の会会員66名  計75名

 総会では活動報告に続いて、主に2012年度、2013年度の決算、2014年度、2015年度から2017年度予算案について討議しました。
 また初めて九州教区女性の会会員として参加された佐賀聖ルカ伝道所女性の会を歓迎決議を持ってお迎えできたことはうれしいことでした。

講演会では、テーマ「医療の場で感じる事、クリスチャン医師として」と題して久留米聖公教会信徒であり、柳川リハビリテーション病院名誉院長である井上明生先生の素晴らしい、心に残るお話をお聞きしました。

 「わかち合い」では、2012年の「日本聖公会宣教協議会」に参加された3名の方々に「発題」していただいた後、9つのグループに分かれて、それぞれの教会、女性の会が抱えている問題、行われている事等、何でも話し合える場を持つことが出来ました。

 最後に、女性の会の会員が3年に一度こうして顔を合わせ皆が一つになって共に祈り、賛美し、共に語り合い、交わりを通して神様によって集められた恵みに感謝しながら、閉会礼拝・聖餐式をもって散会しました。

2014年 トピックス(情報到着順)

日本聖公会・大韓聖公会宣教協働30周年記念大会に参加して

日本聖公会婦人会役員

柳原 嘉子

20141020日〜23日韓国の済州島において日韓宣教協働30周年記念大会が開催されました。

 参加者は日本から52名(内女性9名)韓国からは33名(内女性9名)でした。
日韓宣教協働20周年に「両聖公会は管区次元で積極な女性の交流を推進し、宣教活動における女性のリーダーシップの育成をおこなう」共同声明がでていて、次の年、韓国のオモニ会から日聖婦に修養会のお誘いがありましたが行く事ができず、それ以降交流を持つことがありませんでした。
宣教協働30周年のお誘いがあり、是非とも韓国の女性の方との交流を持ちたいと思い、参加いたしました。
 今回、色々なプログラムがありましたが、初めの計画には女性の交流の場がなかったのですが、天候や諸事情変更により、グループデスカッションの時間を作ってくださいました。
女性のグループは韓国から7名と日本からの7名とで交流を持ちました。

韓国には女性司祭・聖職者が現在20人おられますが教会での働きをされているのは1人だけで他の人達は、何か他の仕事をしながら分かち合いの家でのお働きをされています。

また、妊娠中の司祭だと陪餐拒否をされる人もおられるとか、私はびっくりしましたがみなさんはいがが思われますか?

 韓国のオモニ会は昔アメリカから支援を受けておられました。今はマザーズユニオンに2700人程が入会し、そこからの支援を受けておられますが年間10万円ほどの会費を納めておられ、世界とのつながりを持っておられます。

韓国では今まで、研修会への参加はすべて自費での参加、教区やオモニ会からの補助は無かったが、今回初めて1名の交通費の補助をしてもらわれたようです。

青年達も同様で補助がないためアルバイト等をして参加しておられます。

南北問題についても色々な考えがあるとおもいますが韓国の井戸端プロジェクトでは脱北女性の保護、支援をされています。これは北朝鮮への支援ではなく、あくまでも北朝鮮から逃げてきた人の支援です。

 オモニ会は活発で修養会では1泊泊まりで500人もの方が集まり、3教区の交流を持ち、聖歌隊のコンクールがあり、このコンクールは人数の多い少ない・上手下手ではなく、どのように取り組んできたかが審査されます。

今回、日韓宣教協働30周年の声明文(案)が検討されている。
《両聖公会は、「宣教協働20周年記念大会共同声明」に掲げた女性の交流が不十分であったことを反省する、女性が互いに学び合い、協働できる環境を整える。そのための定期的な交流を進め、意思決定機関および諸委員会における女性の比率が30%以上となるように努める。》

私達も話しあいの中で、是非これからの交流を持つ方向で話し合いをしました。
女性のグループ(日本の管区女性デスク・GFS・日聖婦と韓国のGFS・オモニ会)がお互いどの様な交流ができるか皆さんで考えていけたらと思います。

日本から原発・9条・沖縄・ヘイトスピーチの現状報告がありました。
その中で、ヘイトスピーチ(人種差別・排外表現)の事を生野センターの呉 光現さんからのお話しと映像を見ました。その映像を見てとてもショックで何も言えずただ涙が流れるばかりでした。実際その場に出くわしたら私はどうするのだろうかと今も自分への問いかけです。

今回は全教区の主教様・司祭様が来られていましたので、なかなかお目にかかる事のない先生ともお話しができとても大事な時をいただきました。

金 善姫先生には大変な通訳をして頂きありがとうございました。韓国からの女性聖職者の参加がなくとても残念でしたが、金 先生と後藤先生が共に参加して頂きご助言を頂きありがとうございました。

 今回、韓国に行かせて頂き感謝です。自分の目で見て感じる事の大切さがさらに感じられた宣教協働30周年でした。 


韓日聖公会宣教協働30周年記念大会に出席して

〜韓日の女性達が協働できること〜

     日本聖公会婦人会役員 

カタリナ高垣 しげみ

 韓日聖公会の、宣教協働30周年という大きな節目の記念大会に、日本聖公会婦人会から2名の役員が出席させていただくことが出来ました。数少ない女性参加者の目線から、学んだ事、感じた事を御報告させていただきます。 

今年5月の管区総会に会長が傍聴させていただき、武藤主教さまからお誘いをいただいたのが始まりでした。20周年の記念大会の折りには韓国側からオモニ会の代表も来られ、女性の交流を促進する決議がなされたとのこと、今回はぜひ日聖婦の方も、とのお誘いでした。実際に日程などのご案内をいただいたのが8月の後半、教区や教会の様々な役職を兼任している役員会のメンバーの中で、ちょうど日程の調整がついた私と柳原嘉子姉が出席させていただくことになりました。

 婦人会の方々からお預かりしている大切な会費を使って参加させていただく訳ですので、沢山のことを吸収し学んで来なければと、まずはしっかり予習から始めることに。先輩役員に10年前の婦人会の議事録を調べていただき、又、柳原さんが20周年記念大会の資料や報告書をみつけてきて下さり、京都教区に韓国から来て下さっている韓司祭ご夫妻に韓国のオモニ会の事を、聖光の宮嶋司祭からは日韓の歴史についても教えていただきました。

 そして大会の4日間、済州島に建設されつつある海軍基地の問題、4/3事件のこと、沖縄の基地問題、韓国の南北問題、日本の原発問題、昨今日本で起きているヘイトスピーチのこと、それらに対する日韓の聖公会の方々の働きについて報告がなされ、大変勉強になりました。このところ、日韓政府のぎくしゃくした関係が報じられていますが、私は「人と人との個人的なつながり、文化の交流は、国と国との関係に係わりなく結びついていける」という発言を思い出しました。これは、この夏ロシアを訪問された京都府知事の発言ですが、同じようなことを韓国のオモニ会の元会長がおっしゃったのも印象に残りました。「いろいろな人が、とにかく参加する事が大切、参加して感じることで理解が深まる。」

今回、女性の参加者は日本側から9名、韓国側からは通し参加はわずか5名という少なさでしたが、特別に時間を設けていただき、婦人と女性司祭とでじっくり話すことができました。日聖婦の現役員会がその活動の中心に考えていることは、管区でも決議された2つの事柄、「意志決定機関に30%の女性を」「女性教役者の地位の確立」ですが、これらの問題についても、日韓で学びあえること、一緒にできることを探して、まずは互いの活動を直接報告しあい、協働できることを模索していこう、ということになりました。

 日頃お会いすることのない、日韓の全主教様、沢山の司祭様方とわずかずつでも直接お話することが出来、婦人会や女性教役者に関するお考えの一端を伺わせていただくことができたのも、大変貴重な経験だったと思います。私達のこれからの活動に、大きく活かしていきたいとやる気いっぱいに帰国しました。良い機会を与えていただき、本当に有難うございました。





フィベ 山上 操先生 ご逝去

 大阪教区で伝道師として長きにわたりお働きになられた、フィベ山上 操先生が79日に神さまのもとに召されました。103歳でした。 
 戦後すぐの日本聖公会婦人補助会の再結成にも尽力されました。
戦火にある大阪聖ヨハネ教会を守られ、たくさんの方の信仰の歩みを支えられたお働きに感謝したいと思います。

 山上先生の魂の平安をお祈りいたします。