中村 暖子
8月に行われた聖公会日韓青年交流プログラムは、私にとって今年で3回目の参加。このキャンプは普通のキャンプと違い、日本語、韓国語、英語が飛び交うすごく楽しい場所です。今回は寿町と在日についてというのがテーマで、横浜・川崎を中心に行われました。
今まで日雇い労働者についてあまり深く考えたことがなかったのですが、寿町という町を見て、感じたことは路上で生活している人たちの顔がとても明るいと思ったことです。自由に生きている人の顔だなぁと思いました。
町を見学させてもらった後アルコール依存症についてのお話を聞きました。アルコール依存症の症状とそれに対する偏見について知り、何も知らなかった私が恥ずかしく感じました。そしてアルコール依存症から立ち直ることの大変さを知りました。
今回のキャンプでは様々な教会に分かれて宿泊する日がありました。教会では暖かい歓迎会をしていただいて、信者さんとの交流もあり、楽しいひとときを過ごすことができました。
そして在日韓国・朝鮮人についても勉強しました。今まで私は在日問題について何も知らなかったのですが、講演を聴いて正直ショックと驚きが頭の中で渦巻いていました。そしていまだに残っているこの根深い差別に悲しみを感じました。
私の住む大阪は在日韓国・朝鮮人の方々が多く住んでいるにもかかわらず、今まで詳しい話を聞いたことがなかったこともショックでした。
今回のキャンプで私が一番感じたことは先入観がどれだけ偏見をもたらすのかと言うことでした。
寿町に住む人たちにしても、在日韓国・朝鮮人の人たちにしても、私は頭の中で勝手に想像して通り過ぎていました。
もっと深く知れば、見る視点も変わるのだという事をこのキャンプで学ぶことができました。
(2001年9月25日付『聖公会新聞』9・10月合併号より)
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