月報「コイノニア」
2000年4月号 No.200


聖マリア教会に新しい牧師先生

下田屋一朗司祭赴任!

 2000年4月1日付けで下田屋一朗司祭が当聖マリア教会に赴任なさいました。
 今回の京都教区の異動により、浦地司祭は平安女学院中学・高等学校へ、下田屋司祭が桑名エピファニー教会からこの京都聖マリア教会へ、そして桑名へは後任の司祭が引っ越しされるという段取りで、順々に引っ越ししないといけないということでした。三月十四日に浦地司祭は山科区のお宅へ聖マリア教会牧師館より引っ越しされました。この五年間に赴任時よりもかなりの荷物が増えていたようでした。
 それを追って、3月17日、我らが新牧師、下田屋一朗司祭が当教会牧師館に引っ越ししてこられました。浦地司祭に負けず劣らず、書籍を始め大変な荷物で、引っ越し業者も汗を拭き拭きの大仕事でした。
 引っ越し後も、桑名での任期は3月31日までですので、二回の主日を含め、桑名へ赴任される牧師様との引継等、京都桑名間(車で約2時間半)を忙しく往復される日々が続いていました。その合間を縫っての荷物の整理もなかなかはかどらず、皆様のご協力もよろしくお願いいたします。
 下田屋司祭は先天的に腰が弱く、運動したり、重い物を運んだり、長時間同じ姿勢をとることが難しいとのこと。その中での京都〜桑名往復はかなりの重労働と思われます。腰のためには列車移動は難しく、自動車でも途中数回休憩しながらの移動だそうです。
 一方、奥様の洋子さんも少し病気がちで健康には自信がないそうです。二年前に皮膚ガンで手術を受けられ、現在も通院中で「病気と仲良くしています。」とのこと。
 信徒の皆さん!ここらあたりをご理解の上、ご協力できることは進んでご協力ください。よろしくお願いします。
 経歴については左に詳しいプロフィールがありますのでごらんいただくとして、いつもニコニコなさって、とても素敵な先生です。特に、数年前に、これも縁あってか浦地司祭から引き継いだ「平安女学院中学・高等学校チャプレン」在職中は、女子中高生から絶大な人気を得、いまだに「下田屋チャプレン大好き!」という女の子がたくさんいるそうです。
 新しいマリア教会に新しい牧師先生。21世紀に向かって夢と希望をもって聖職、信徒一体となって進んでいきたいと思います。
 下田屋先生!いろいろと大変でしょうが今後ともよろしくお願いします!!!

奥様の洋子さん

下田屋先生プロフィール

4月2日聖マリア教会主日礼拝後に開かれた歓迎会での紹介のための資料として、教会委員の求めにより下田屋先生が書いたメモを掲載します。

司祭ヨハネ下田屋一朗

1935年(昭和10年)3月20日、樺太(からふと、現サハリン)生まれ。
国民学校五年生で敗戦。その後四年間サハリンでロシア人と共に過ごし、1949年(昭和24年)ようやく北海道へ引き揚げ。札幌で中学、高校を経て北海道大学に進む。
中学時代、札幌北一条教会(長老教会)に熱心に通い、そこでオルガン音楽およびバッハと出会う。高校では音楽部に属し、コーラスとチェロを経験。大学では北大交響楽団でチェロを弾く。
しかし高校時代に、ガリレオ裁判に代表されるような「真理の抑圧者」としてのキリスト教会の歴史に疑問を抱き、教会から遠ざかる。教会への疑問は神と神信仰への疑問となり、ついに神を拒否する生き方を選ぶに至る。人間主義、科学主義を自分の生き方の根抵に据えようとして大学では理学部に進み、物理学を学ぶ。そのまま理論物理を学びつづけて大学院博士課程を終え、北大理学部助手を経て1966年福井大学工学部助教授として、結婚1年目の妻洋子と共に本州に渡る。洋子は北海道室蘭市出身で高校以後を札幌で過ごす。妹の高校時代の同級生。
福井大学で物理と数学を担当する一方オルガン音楽とのつながりが細々と続くが、やがてバッハを通じて再び聖書をひもとくようになり、神のみ言に引き戻されそうになる自分との葛藤に長く苦しむ。ついに神のみ前にひれ伏し、自己本位の生き方からの転換を決意。残る生涯を神に捧げようと大学を退職し、1982年47歳で聖公会神学院に入学。それに先立ち、1981年久泉清司祭より敦賀基督教会で受洗、同年受堅信。神学生時代、夏季教会実習で京都聖マリア教会に二週間お世話になり(小谷司祭時代)、多くの知己を得る。
1985年聖公会神学院卒業、50歳で四日市聖アンデレ教会に伝道師として赴任。
同年12月執事叙任、1987年3月司祭叙任。
1991年から六年間平安女学院中高チャプレン(浦地チャプレンの後任)。
1997年桑名エピファニー教会および四日市聖アンデレ教会へ。二教会兼牧の傍らウイリアムス神学館講義のため毎週京都往復。三年間三ヵ所間の走行距離七万キロ超。
2000年4月1日京都聖マリア教会へ。
家族…… 子なし、妻一人、猫一匹。


浦地先生送別会に百名以上参加!

 3月26日(日)浦地司祭最後の礼拝終了後、京都サンフラワーホテルにおいて「感謝の集い〜やっちゃんこうちゃんありがとう〜」が開催されました。岩城征文兄、末松玲子姉の名司会のもと、比較的(?)若い世代の実行委員が企画した、ゲームに歌にと笑顔いっぱいの楽しいパーティーになりました。恭子夫人のスピーチの折りには、浦地司祭はヘッドホーンをつけられ、「何でも遠慮なくおっしゃってください」という司会の声。出席者も大喜びでした。
 浦地夫妻へのプレゼントの一つには「夢にまで見た愛娘愛ちゃんの花嫁姿」まで用意され、ダミーの黒塗り?マーク入り花婿(あくまでダミーです。念のため)と共に入場。会場を沸かせました。
 一方、浦地夫妻から教会宛にもプレゼントを用意してくださり、これまで教会になかったパスカルキャンドル(復活のろうそく)をいただき、このたび礼拝堂祭壇上に設置いたしました。
 このろうそくは大斉節の聖土曜日の礼拝の中で祝福され、復活日から聖霊降臨日(今年は6月11日)の前日まで毎礼拝時に灯すものです。また、誕生、逝去、逝去記念、洗礼、堅信など、人の生命に関わる礼拝時にも年間を通して点灯する習わしのものです。有効に利用していきたいと思っています。
 浦地先生お世話になりました。今後ともますますご活躍ください。


納骨堂聖別式

 3月26日(日)聖餐式に引き続き、納骨箱の聖別式が行われました。武藤六治京都教区主教によって聖別された300の納骨箱は京都市からの認可も完了しており、いよいよ納骨可能になりました。まもなくすでにお預かりしているお骨から順に納骨していくことになります。生前予約を引き続き受け付けています。詳しくは礼拝堂建築委員納骨担当まで。


クワイヤー急募!

 礼拝音楽委員会では、イースターに向けてクワイヤーを募集しています。
 新しく編成された委員会では、教会主催の礼拝堂コンサートの企画を始め、主日のオーガニスト育成、技術向上等いろいろな試みを企画しています。皆様のご協力をお願いいたします。
 先ずは目前にせまりましたイースターのクワイヤーについてのお願いです。今回より吉村由理姉指導のもと、練習形態もパート練習等を取り入れ短時間で充実した練習をしようということになりました。 先日、皆様のメールボックスにメンバー確認の用紙を入れさせていただきました。返信が滞っているようですので、お返事をお待ちしています。以前からメンバーの方も新たに参加いただける方も用紙提出をお願いいたします。
 練習予定日は追ってお知らせします。

BS24団よりお願い

 4月1日より道路交通法のチャイルドシート法案が施行されました。6才未満の児童にチャイルドシート着用を義務づけられ、違反すると一点の反則点が運転者に加算されるというものです。ビーバー隊は5才より入隊可能ということで、団活動の移動時にこのチャイルドシートが必要になります。お手元に不要のものがあれば是非ご協力をお願いします。5才児ですのでできれば簡易型を望みます。詳しくは南寛団委員まで。


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