月報「コイノニア」
2007年6月号 No.286


《シリーズ・色々な礼拝》
教会留学

英語聖餐式〔毎週日曜日、午前八時より、主聖堂にて〕

司祭 ミカエル 藤原健久

 兄弟としていつも愛し合いなさい。旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました。
          (ヘブライ人への手紙13・1―2)

 私が最も緊張する礼拝、英語聖餐式です。礼拝の進行のすべてが英語で行われます。式文は同じ文章を読むのですが、聖書朗読は毎週変わるので、事前に練習が必要です。さすがに二年間、つまりは約百回行ってきますと、少しは慣れましたが、それでも緊張しない日はありません。ふと考えますと、私は長いマリア教会の歴史の中で、初めての、「英語が話せない牧師」です。「牧師だから英語が使えて当然」という誤った先入観は、どうぞ皆様お捨て下さい。
 礼拝の参加者は、牧師と、勤務の神学生、そして毎週欠かさず参加してくださる信徒の方(日本語より英語で聖書を読んだ方がしっくり来る、という優秀な日本人の方です)、それに外国人の方です。外国人の方の多くは「ゲスト」です。観光で京都に来られ、日曜日の礼拝を守りたいと来られる方、そう言う方は一―二回程度の参加です。ちなみに多くの方が、ホテルからインターネットで英語の礼拝を検索し、マリア教会に来てくださっています。お仕事で滞在している方、長い人で数ヶ月の滞在になります。京都に留学し、勉強に励んでおられる方、こういう人が一番長く、一年から数年の滞在になります。けれども、最も長い方で数年なのです。京都に定住している私たちから見れば、彼らは皆、いわば「旅人」です。様々なご縁で京都に来られ、その生活のごく一部を、教会は共有させて頂くわけです。ごく短い「一期一会」のような出会いの中で、共に祈り、信仰を守り、そしておもてなしできればと思います。
 聖書では「旅人をもてなす」ことが信仰者の義務とされています。それは聖書の舞台である地方の、厳しい自然環境から来る相互扶助の精神の一つの現れでしょうが、聖書ではより深い意義付けがされています。それは、自分たち自身もかつては旅人であったから、というものです。イスラエルの民はエジプトから脱出した後、四〇年の永きにわたり、荒野を旅しました。旅をする苦しみを知る民だからこそ、今度は旅人を手厚くもてなさなくてはならない、という訳です。考えてみれば、牧師である私も転勤族です。そう長い期間、一つの教会にいるわけではありません。皆様の中にも、引っ越しを経験された方もおられることでしょう。ずっと同じ土地で生活している方でも、数十年の滞在です。神様の目から見れば、ごく短い時間です。私たち皆が、実はこの地上に於ける「旅人」なのです。旅人をもてなすことを通して、自らが旅人であることを思い起こし、神様の前に謙虚になり、隣人への愛を深める、これは教会の大切な使命の一つですが、それを最も良く表しているのが英語聖餐式と言えるでしょう。
 最近、勉強のため数ヶ月から一年間、外国で生活するという若い人(中学生から大学生まで幅広く)が、教会で数名出ています。彼らに「英語の練習のためにおいで」と声を掛けると、朝早いにもかかわらず、参加してくれました。嬉しいことです。「駅前留学」は最近ちょっと危なそうですが、「教会留学」なら安心です。
 また今年の聖霊降臨日、「多言語聖書朗読」には教会にかかわりのある外国人の方が数名参加してくださいました。その中には英語聖餐式参加者もいました。美しい発音に感動しました。感謝です。
 英語が得意な方は言うまでもなく、苦手な方も、どうぞ一度のぞきにいらしてください。四〇分ほどの礼拝の後、スペシャルなお楽しみがあります。それは朝食会です。パンとサラダが中心の質素なものですが、和気藹々とした楽しい食事会です。陽気な笑いがはじけます。もちろんそれらも英語です。そしてその中で、もちろん、牧師は緊張し、引きつった笑いを浮かべています。私を助けると思って、どうぞご参加下さい。



今年もバザーをおこないます!

本年度も、10月28日(日)に、教会・ボーイスカウト・幼稚園が手を携えてバザーをする事が決定いたしました。近年、世の風潮か寄贈品が不足し、目玉商品の登場も少なく、収益金も思うようには上がらない状態ではありますが、「みんなで力を合わせて楽しくやる」をモットーに開催する事になりました。昨年同様、朝から礼拝をしてその後バザーという形です。どうぞよろしくお願いします。

2007年度バザー委員長
ヨセフ 前田 潤

 今年もバザー委員長に任命されてしまった前田潤です。
昨年は大変多くの方々に支えて頂き、成功のうちに終えることができました。
 いままではマリアのバザーの日はいつも仕事が重なっていたこともあり、イメージできてないまま当日を迎えたのが去年でした。
 今回は委員長二度目の就任ということもあり、さらには去年の反省点もあり、もう少ししっかりと全体を把握しながらバザー当日を迎え、今後のマリアバザー開催にあたっての土台になる年にしたいです。まだまだわからないことや皆さんに御協力を御願いすることが多々あると思いますがどうぞ御協力お願い致します。
 ちなみに今回のバザーはスタッフも楽しめるような時間的な工夫と各部より趣向を凝らしたアイデア等で盛り上げていきたいと思います。皆さんのご意見やアイデアさらにはたくさんの寄贈品をお待ちしております
 毎回毎回お願いばかりで申し訳ございませんがどうぞ宜しくお願いします。


投稿

4月からお世話になっております。

神学生 アントニオ 出口 崇

 最初の挨拶で、久しぶりの「若い神学生」と紹介されましたが、32のオッサンです。体力はそこそこと、燃焼すべき脂肪はふんだんにあります。どうぞ、宜しくお願いいたします。
 マリア教会にはこれまで、ほとんど行ったことがなかったのですが、北小松のキャンプ場でキーパーを長年していたことから、何度かSSキャンプでお会いしています。こどもも大人も大勢来られるので、活気のある教会だという印象がありました。実際に寄せていただくと、各会合のお働きももちろんですが、「教会のお兄ちゃんお姉ちゃん」「教会のおっちゃんおばちゃん」「教会のおじいちゃんおばあちゃん」と、どの年齢層も教会に居ることが、マリア教会の強みだなと感じてます。
 神学校生活も3年目にはいりました。私が生活しているウイリアムス神学館は、はたから見たらアヤシイ集団です。牧師を志そうと、全国から集まったオッサンが4人(去年までは10人以上いましたが)、繰る日も繰る日も雁首そろえて生活しています。そのうち自分がその集団にいることが当たり前になっていき、その集団でのみ通用する神学の専門用語や、常識を憶えることで納得してしまうことがあります。
 しかし日曜学校でのお話や、聖餐式での奨励、聖書研究会などで、自分の勉強不足や、自分が何を言いたいのかすら分かっていないことに気付かされます。そして、そんな実習生を忍耐を持って暖かく見守ってくださり、教会の交わりに加えていただいていることで、神学生でいることが当たり前でなく、多くの方の支えと祈りがあるからこそだということを毎週実感でき、一週間分のエネルギーを頂いた感謝の気持ちを持って帰路につくことができます。
 また、この三年間実習させていただいた教会は比較的こどもが多く、教会に行くたびに、こどもたちに遊んでもらっていることは感謝です。


野外礼拝!ご予定ください。

11月11日(日)

朝からバスに乗り
小浜聖ルカ教会の
礼拝に出席して、
夕方に戻ります。


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