月報「コイノニア」
2007年8月号 No.288


《シリーズ・色々な礼拝》
すべてのものは主の賜物

献金について

司祭 ミカエル 藤原健久

土地から取れる収穫量の十分の一は、穀物であれ、果実であれ、主のものである。それは聖なるもので主に属す。(レビ記27・30)

 9月2日に主教をお迎えし、三人の方の洗礼・堅信式、二人の子どもたちの洗礼式を予定しています。大変嬉しいことです。おおざっぱなたとえですが、私は堅信を、信仰に於ける成人式のようなものと理解しています。心身共に成長し、教会員として「一人前」と認められるようになり、そのため聖餐を頂き、神様のお恵みを十分にいただくようになります。他方、「一人前」になるということは、お恵みをいただくだけでなく、教会運営に対する責任と義務が課せられるということです。その義務の、大切なものの一つが、献金です。堅信前の勉強会では、必ず献金について説明します。大切なことなので、今回は皆さんと共に、献金について確認したいと思います。
 まず、お捧げするというのは、礼拝の大切な要素だと言うことを覚えておく必要があります。聖餐式の中には必ず「奉献」の時間があります。「すべてのものは主の賜物。私たちは主から受けて、主に捧げたのです」と唱えて、お捧げします。できるだけ自分の大切なものをお捧げします。単にお金を捧げるのではなく、自分のすべてをお捧げするつもりで、思いを込めて献金するのが大切です。
 献金には大きく分けて三種類あります。まず最初は「信施」です。「しんせ」と読みます。礼拝中に回ってきた献金袋に、自由にお捧げするものです。この献金は、主に外部への寄付のために用いられます。年間十数回、その主日の信施をすべて、教区や管区を通して様々な活動のためにお捧げします。またクリスマスや大きな行事の際には、教会で独自に寄付先を選び、お捧げします。次に「教会献金」があります。他教会では「月約(月定)献金」、「教会維持献金」と呼ばれたりします。教会の維持運営のために用いられます。定められた封筒に記名し、自分で金額を決めて毎月お捧げします。最後に「教区献金」があります。これは当教会が属している京都教区の諸活動のために用いられます。子どもたちへのキャンプなどの宣教活動もありますが、その他には、教区内の小規模の教会への補助のためにも用いられます。この献金だけ教区より金額が定められており、現在受聖餐者一人に対して年間一八〇〇〇円となっています。この金額以上の献金が必要です。これらの三つの献金の他に、随時にお捧げする「感謝献金」、また使途を限定した「指定献金」があります。これらの献金はそれぞれ目的の違うものですので、区別してお捧げします。一回の礼拝で、教会献金や教区献金を捧げても、信施はそれとは別にお捧げします。
 献金の具体的な金額ですが、原則は自由です。100円も献金、百万円も献金です。但し、伝統的な目安があります。一つは「十分の一献金」です。冒頭の聖句にあるように、自分の収入の内十分の一を神様のものとして取り分けるというものです。ただし、これだと高額になり、少々苦しいと言う場合、次には「三十分の一献金」が考えられます。これはかつてベテランの牧師さんのお言葉から知ったものです。一ヶ月の内、丸一日を神様にお捧げする気持ちで、収入の内、三十分の一をお捧げするというものです。「手取りか額面か」はもちろん自由です。各自の判断です。ただし、有り余っているものの中からお捧げするという態度は感心できません。「自分の大切なものを献げる」という態度をもって、各自の置かれている状況に合わせて、適当な額をお捧げします。
 以上、色々と書かせて頂きました。具体的なことは会計さんや牧師にご相談ください。かつて武藤主教様がよく言われていたことがありました。古代の教会では、信徒が何か悪いことをしてしまったときの罰として、「献金の停止」があったそうです。それだけ、献金というのは「しなければならない」義務ではなく、「することが許される」お恵みなのです。自らの信仰を養い深めるためにも、感謝して献金したいと思います。


マリアの夏〜2007キャンプ・行事報告特集

日曜学校キャンプ

○7月21日(土)22日(日)、復活学園北小松キャンプ場にて。
 今年は37名の小学生と、幼稚園児、中学生、高校生、大人を入れた総勢72名で、一泊二日の北小松キャンプを過ごしました。
 午前9時、教会に集合。チョット緊張気味の子供たちの顔が集まり、9時30分に出発。常連さんから初めての子供達までみんな「今年はどんなキャンプなんだろう・・・?」とドキドキ、わくわく。今回は21日に終業式の学校があり、数人の子供達は途中からの参加となりました。
 今年のキャンプのテーマは「神様いただきます」でした。琵琶湖でたくさん泳いだ後は、子供達お待ちかね?のお楽しみタイム。毎年、運ぶお手伝いはしていましたが、今年は食事スタッフさんの食事づくりのお手伝い。夕食のカレーライスに入れる野菜(玉ねぎ、人参、じやがいも)を切ることにチャレンジ。キャビンリーダさんに手伝ってもらいながら、子供たちは一生懸命でした。同じころ、各キャビンから選ばれた子供達は藤原校長先生のパン作りのお手伝い。普段あまりパン作りを眼にしない子供達は興味深々・・・。手伝うのを忘れて校長先生のパン作りに見入っていました。
 最後のお楽しみは「宝探し」と称し、各キャビンでカレーライスにのせるトッピング探しをしました。夕食時にはみんなでGETしたトッピング(チーズ、ポテトチップス、コーンetc)をのせ、一味違うカレーを楽しみました。自分たちで野菜を切ったりしたことで、子供達は「感謝して食事をすることの大切さ」を、改めて感じとってくれたようです。
 昨年と同様に不安定な天気ではありましたが、二日間、子供達と楽しい時間を過ごせたことをとても感謝しています。お祈り下さった方々、本当にありがとうございました。
(キャンプ長 野崎裕輝子)


ジュニアチャーチキャンプ

○8月11日(土)〜13日(月)、当教会芦生キャンプサイトにて。
 去年のジュニアチャーチ(中高生)キャンプには、キャンパーがなんと一四名という過去最大の盛り上がりを見せたのですが、今年はその反動(?)か、なんと二名のキャンパーでまた違った落ち着いたキャンプができました。
 ジュニアOBOG達や常連のスタッフたちの協力もあり、楽しく二日間を過ごすことができました。主日の礼拝後駆けつけてくれた藤原司祭の焼いてくださったパンを使って月曜日には聖餐式をもつこともできました。
 来年は開催時期を再考し、もう少し人数を確保できることを考えたいと思います。 (スタッフ 吉村伸)


24団ビーバー隊ファミリーキャンプ
 「ゲゲゲの鬼太郎」〜妖怪退治大作戦〜

○7月15日(日)〜16日(月祝)、大原学舎にて。
 今回のキャンプ程実施するのに悩んだキャンプはありませんでした。前日までの大型台風四号の日本上陸、近畿直撃という情報の中各副長と話し合い当日の集合時間をずらしてプログラムを縮小して実施することになりました。キャンプ当日は心配された台風も過ぎキャンプを実施することができました。内容は夏の定番、肝試し、妖怪に扮したリーダーたちとの対決(下駄とばし、雑巾がけ対決、しっぽとり対決)スカウト達も元気いっぱいプログラムをこなして行きました。二日目の昼食は奉仕隊、スカウトのお父さんたちの力作の流しそうめんを楽しみました。今回のキャンプは急な変更があり奉仕隊、保護者の皆様にはご迷惑をお掛けしました事をお詫びいたします。でもキャンプが無事終了できたのもまた皆様のお陰だと思っております。本当にありがとうございました。
 (隊長 鈴鹿克武)


第21回世界ジャンボリー(英国)派遣

○7月22日(日)出発〜8月12日(日)帰国。
 第21回世界スカウトジャンボリーは7月27日から8月8日まで、イギリスのエセックス州チェルムスフォードのハンライズパークで開催されました。
 24団からはベンチャー隊・二之部弥生、吉村飛実、ボーイ隊・米山愛、津田知、指導者・松田和朗の5名が参加し、素晴らしい経験をして帰ってきました。

「世界ジャンボリーで班長になり、リーダーシップやチームワーク、積極性と目一杯楽しむことを学びました。ジャンボリーのパワーはすごい。」      吉村飛実

「聖マリア幼稚園在園時に出逢ったボーイスカウトで、積極的に活動することを学びました。いろんな国の人たちとの楽しい活動が、成長させてくれたと思います。」
              二之部弥生

「ロープワークひとつをとっても、世界中のスカウトが同じ事をしているというのが驚きでした!!」       米山 愛

「外国のスカウトは、だらけたり遊んだりしていても、制服を着た瞬間にボーイスカウトらしく、きびんでしっかりした行動をとります。」         津田 知



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