月報「コイノニア」
1998年9月号 No.181


主にある交わり

牧師 司祭 イザヤ 浦地洪一

 わたしたちの教会の月報は、「マリア・コイノニア」といいます。毎月発刊されて、先月の8月号で、180号を数えています。1981年7月、小谷司祭が就任されて三ケ月目に出された「聖マリア教会報」が第1号となり、1985年1月号、第34号から「マリア・コイノニア」と改名されました。その「あとがき」に、「京都聖マリア教会月報を本号より『マリア・コイノニア』としました。昭和初期の月報『マリア』と、戦後の機関誌『コイノニア』の名前を併せました。」とあります。
 さて、「コイノニア」とは、どういう意味でしょうか。これは、ギリシャ語で、「交わり、参与、援助、施し」と言う意味があります。これが動詞、コイノネオーとなると、「(分け前に)あずかる、交わりをもつ、加わる、参加する、助ける」という意味になります。 この機関紙が、わたしたち京都聖マリア教会の「交わりの場」となりますように、交わりが深まりますようにという意味が込められています。
 「コイノニア」が使われている聖書の言葉を挙げてみましょう。
「わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりをもつようになるためです。わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。‥‥‥‥ わたしたちが神との交わりを持っていると言いながら、闇の中を歩むなら、それはうそをついているのであり、真理を行ってはいません。しかし神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理は私たちの内にありません。」(ヨハネの手紙11ノ3、6〜8)
 わたしたちの教会のメンバーの親しい交わり、仲間意識ということについて考えてみましょう。メンバー同志の個人的な親しい交わりがあります。そして、日曜学校、ジュニアチャーチ、青年会、婦人会と教会にはいろいろなグループがあります。しかし、その交わりは、一般社会のグループとどこが違うのでしょうか。いろいろな趣味や同志のグループや仕事のグループと同じなのでしょうか。それは、単に教会という建物に集まっているから、教会の交わりといえるのでしょうか。
 「わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。」
わたしたちの交わりのモデルは、父なる神と御子イエス・キリストの関係にあります。イエスの生き方は、生涯を通して、父の御心に従うことでした。主に従う、主の思いをご自分の思いとし、これに徹しようとされました。十字架の死に至るまで。これに真似るわたしたちの生き方は、今度はわたしたちが主イエス・キリストを中心に生きる生き方であり、「主にある交わり」でなけならないということです。
 日曜学校もジュニアチャーチも青年会も婦人会も、教会での個人的なおつき合いも、その中心に「イエス・キリスト」がなければなりません。楽しい歓談の時も、学び合う時も、激しい議論をする時も、そこにキリストがなければ教会の交わりとは言えません。別の言葉で言いかえれば、わたしたちの発想や意見や判断が、感情をぶちまける時でさえ、キリストの愛がなければ、赦し合う気持ちがなければ、教会は、単なる社交クラブになってしまいます。
 わたしたちの交わりは、「主にある交わり」です。「主にある」ことを忘れないようにしたいと思います。


臨時受聖餐者総会招集!

と き=1998年9月13日(日)
    礼拝後午後1時より午後3時まで
ところ=京都聖マリア教会
    (聖マリア幼稚園ホール)
議 題=@礼拝堂建築に伴う
      設計事務所決定の承認について
    A礼拝堂建築基本計画案の
              承認について
    B礼拝堂建築資金計画案の
              承認について
    Cその他

日本聖公会法規第138条第2項に基づき、京都聖マリア教会臨時受聖餐者総会(信徒総会)が招集されました。当日やむを得ず欠席の方は必ず委任状をご提出くださいますようお願いいたします。


外部献金にご協力いただいた方々

(7月27日〜8月29日扱い分)

(順不同・敬称略)岩城貫二、内海和子、芦田保子、稲原三千、石黒倫史・嘉子、臼井梨紗・亮太、大脇昇、川口基督教会、小泉妙子、佐藤正雄、塩崎十五、島崎敏彦、聖贖主教会、恒村康史、東京聖三一教会、中井浩貴・敏夫、永井隆則、中川和子、中村正、西野涼子、日本聖公会清瀬聖母教会、野村賀子、橋本邦裕、畑中光子、林毅、速水経康・昌子、平野ふじ江、広沢貞子、福井潔・純真、藤原玄夫、牧村利男、森中央、山崎仁英、山田英次、山本朋子、吉井和夫、吉野敦子


一九九八年度 バザー開催!

バザー委員長野本兄を
  中心に準備始まる。

 恒例のバザーが今年も11月3日(火・祝)に行われることになりました。
今回のバザーもボースカウト24団と共催で、手を取り合って行うことになりました。バザー委員長には野本武兄が選出され、教会委員会より正式に任命されました。野本兄を中心にパワフルな組閣が速やかに行われ、早速第一回バザー実行委員会が去る8月23日(日)午後1時より行われました。
@実行委員会の構成について。
(敬称略・順不同)委員長・野本武、ボーイスカウト・荒木靖他数名、婦人会・続木泰子、服部伸子、幼稚園・菅原さと子、ジュニア・吉村伸、青年会・斉藤仁、日曜学校・浦地愛、その他未定。
A基本方針は例年通り。
Bチケットは3枚連券。うどん400円、おでん400円、喫茶300円の額面1100円を1000円で販売する。
皆さまの積極的参加を求めています。


青年会の組織化について

 青年会の活動は、現在、月1回の例会(毎月第3木曜日に開催)と、年2回の芦生キャンプ(5月と9月)を中心に、バザーや大文字などいろいろな行事に積極的に参加しています。しかし、教会の青年会としての本来の活動が少し疎かになっていることも、否定できません。そのことの問題提起が自然発生的にあらわれ、このたび緊急に2回の話し合いを持ちました。その結果、
以上のことを決めました。
@対象年齢を18歳以上、40歳前後、既婚未婚不問。
A青年会の一員であるという事を自他共に意識するため会費を徴収する。(毎月100円)
B役職を決める。会長1名、副会長1名、会計1名、幹部数名。
C「教会内外の青年との交流」「次世代につながる貢献」「京都聖マリア教会の活性化」を目的とする。
 来る9月12日(土)晩祷後、再度話し合いを持ち、その中身の具体的なことを詰めて行く予定をしています。
 皆さまの温かいご声援とご協力をお願いいたします。 (斉藤仁)


八月度教会委員会報告

 8月2日礼拝後、教会委員会が開催され、主に次のような事項が報告協議されました。@各グループから報告がなされた。
・婦人会―7月26日、礼拝堂建築の設計事務所選定に際して話し合いがなされた。
・青年会―8月16日夕、幼稚園屋上において、大文字送り火鑑賞会を行う。毎月第2主日の礼拝後に行われている「聖書の集い」に、青年たちが積極的に参加し、勉強するプログラムを取り入れていきたいと話し合っている。また、青年会の今後の進め方についても話し合っている。
・ジュニアチャーチ―8月22日(土)〜23日(日) 、芦生キャンプ場において、ジュニアチャーチの夏のキャンプを行う予定。
・日曜学校―7月19日〜20日行われた日曜学校の北小松キャンプは、130名が参加し、楽しい2日間を過ごした。8月5日夕、キャンプのふりかえり会が持たれる。
・マリアコイノニア―8月号を発行した。教会の外部から礼拝堂建築のため募金してくださった方にも発送している。さらに紙面の充実をはかりたい。
・幼稚園―現在夏休み中であるが、8月18日(火)〜21日(金)、夏期保育およびお泊まり保育が行われる。
・営繕担当―パイプ椅子50脚に滑り止めをつけた。この分は屋外で使わないようにしたい。
・信徒伝道協議会(信伝協)―京都伝道区を案内するパンフレットができた。7月19日(日) 〜20日(月)、富山において、「信徒の集い」が開催されたが、当教会からの参加者が少なかった。教会から教区のキャンプや修養会に参加する人たちへの交通費等の補助について、会計で検討することにした。
A7月度経常費会計報告について―収入合計936,350円、支出合計1,284,110円であった。とくに備品として、芦生キャンプ場整備のために草刈り機二台を購入した。
B礼拝堂建築会計報告について―7月献金合計 2,952,271円(内外部献金1,150,271円)、支出合計77,270円、建築資金現在有り高104,936,848円。
C設計事務所の選定について、二社にしぼって基本計画案(アイデア)を提出して頂き、7月11日に2社の代表者に来ていただいて建築実行委員会は面接を行った。同日、同委員会では意見を固めたが、さらに広く信徒の方々の意見を聞き、婦人会でも話し合いの場が持たれた。これらの結果を踏まえた上で、教会委員会としては、建築実行委員会の意見に基づき、「活齬ア社ヴォーリズ建築事務所」に依頼することに決定した。なお、設計監理料については、交渉することにした。
さらに、建築実行委員会では、基本計画案を固めるために早速、ヴォーリズ建築事務所と話し合いを始める。
D今後の予定として、次のことを確認した。
・9月13日(日)礼拝後、臨時受聖餐者総会を招集し、基本計画案および資金計画案の承認を求める。
・10月の教区常置委員会に基本計画および資金計画を提出する。
・11月22日〜23日に行われる京都教区(定期)教区会に、常置委員会から京都聖マリア教会の礼拝堂建築基本計画および資金計画が提出され、承認を得る。
Eかねてから呼びかけられている教区主教座聖堂(聖アグネス教会)改修費用の分担について、個々への募金の呼びかけをせず、教会会計から十万円づつ2年間拠出することにした。ただし、個人も募金に応じられるように、献金袋とチラシを玄関に置くことにした。
F牧師の夏季休暇について、8月17日(月)〜21日(金)まで休暇を取りたい旨申し出があり了承した。


建築実行委員会報告

8月7日(金)午後7時30分から、教会において、建築実行委員会が開かれ、ヴォーリズ建築事務所から石田所長、石若設計主幹が出席され、次のようなことが話し合われた。
@今後の日程と進め方について、教会の受聖餐者総会、常置委員会、教区会等について説明した。
A同所から提出された基本プランについて説明を聞き、教会から出した礼拝堂建築要項について、過去の話し合いの中から出た意見をつけて説明した。これをふまえて、次回委員会の8月27日までに二つほどプランを作成し、呈示して頂くことにした。

8月27日(金)午後7時から、教会において、建築実行委員会が開かれ、ヴォーリズ建築事務所から石田所長、石若氏、桧山氏が出席され、次のようなことが話し合われた。
@前回委員会で出た意見をもとに手直しされた二つのプランについて再度説明を聞き、現在考えられる問題点を話し合った。
A資金計画についてより具体的に話し合った。
 以上のことを、信徒の皆さまに明確に説明し、理解していただけるような資料をつくり、受聖餐者総会までに配布できるよう準備を進めた。
 また、常置委員会、教区会に提出する資料についても準備を進めた。

次回委員会は9月3日(木)。


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