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5回  日韓・在日 NCC女性委員会 連帯交流会議

日韓のNCC女性委員会は10年前から交流会議を継続してきた。3回目から名称を単なる「交流」から「連帯・交流」会議とし、さらに4回目からは在日韓国のキリスト者女性達の立場を明確にするため「日・韓・在日」とするというように、会議のあり方が変化してきている。今回第5回目は沖縄で開催し、そのテーマを「語り伝えよう いのちの声?沖縄の地に立って」とした。今、北東アジアの平和を創りだそうとするなら、沖縄からの視点を日韓、在日の女性達で探ってみようとの日本側の呼びかけに応える形で実現された。これは、現地沖縄の女性達の惜しみない協力なしにはあり得なかったことで、すべての参加者がその出会いを喜び、心から感謝している。

 韓国18、在日5、沖縄21、そして本土から16名の参加を得て、11月26日夜の「歓迎の夕べ」から、会期中6回持った礼拝、基調講演、それぞれの活動報告、聖書の学び、フィールド・トリップを経て、次回までの共通の行動計画をたて、30日にいくつかの教会に分かれて主日礼拝に出席をすることで全プログラムを終えた。基調講演は、米国のイラク攻撃に抗して米国総領事館前で9日間の断食をされた沖縄の女性から、生の物語を聴き、聖書研究は韓国女性に導かれて、イザヤ書2章を黙想と短い歌や対話を入れながら、聖書から現代の課題を読みとる作業をした。また三者の活動報告のなかに共通な課題への取り組みを確認した。一日は戦跡、ことに韓国の人たちに関わる歴史の跡を巡り、今日の戦争の拠点である基地とその予定地を日本基督教団宜野湾センターの平和ガイドの女性の案内で歩いた。戦争がもたらす悲惨さを最も被るのが子どもや女性であることは勿論、異国に連れて来られた人々であったことを参加者一同言葉を失って受け止め、さらに今なお北東アジアに大きな脅威を持って存在する沖縄の軍事基地がもたらす破壊の力を身をもって感じさせられた。同時にそのような力に素手でたたかう、優しくもねばり強い人々との出会いも経験した。正味三日間の経験を通して、参加者は「いのちの声」をキリストに聴くと同時に、沖縄の地で「ぬちどぅ宝」として聴き、それを他者、特に次世代の人たちに伝えようとの決意を促された。

最後に、参加者は討議の結果、以下のような共通の行動計画をたてることに合意した。

@    沖縄辺野古の新基地建設に反対する。
A    日本国憲法第9条を守る。
B    平和の祈り、平和の歌をつくって共用する。
C    平和教育をすすめ「慰安婦」問題、教科書問題に取り組む。

      NCCJ女性委員会委員長 松浦順子

日本聖公会各教区報のなかから
 ☆毎月、管区事務所また広報主事宛に送っていただく各教区報等のなかからご紹介しております。

祈りの中での決断

    『東京教区時報』 (第886号・2003年11月30日発行)

わたしたちは、日々刻々、決断し選び取りをしながら生きています。そして、その決断と選び取りの結果に関して、自ら責任を負うことが求められています。このような一連の行為の内に祈りがある、といえましょう。しかし、誰に向かってわたしたちは祈り、誰と共に決断し選び取りをするのでしょうか。祈りを向ける神は、「死者に命を与え、存在していない者を呼び出して存在させる神」であり、祈りを共にする信仰の友です。

わたしは、最近、極めて重大な決断を迫られ、司祭としての召命をさえ、問われかねない選び取りに立ち合わざるを得ませんでした。そして、わたしは按手された奉仕職の養成に関わる神学教育の現場に留まることが、使命であると祈りのうちに決断しました。そこには、ふさわしい決断が導かれるようにと沈黙の中で祈ってくれていた信仰の友が身近にいました。この決断が、ふさわしかったか否かを問いつづけながら、ゆるされて生きて行きたい、とわたしは願っています。

聖職養成に関わる神学教育は、教会にとって生命線です。聖公会神学院の現状は多くの不足を伴っています。教育の場である限り、即効薬はありません。しかし、この場を放棄し、絶望したら、そしてこの場が神によって祝福されることを確信して祈るのをやめたら、私たちの希望も無に帰すことでしょう。
                                          聖公会神学院校長 司祭 関 正勝

神学院は今‥‥

    『モニカ会会報』(東京教区) (第10号・2003年12月14日発行)

聖公会神学院は一昨年創立90周年を迎え、今100年に向けての歩みを続けています。特に今年は現在の用賀に移ってまず建てられたチャペル、諸聖徒礼拝堂の聖別50周年に当たるため、その記念事業として大幅な改修工事を校友会のご協力をいただきながら進め、2003年12月3日に記念と感謝の礼拝を捧げることになっています。

一方、校舎棟・寮棟についても耐震補強に重点を置いた改修作業が行われつつあり、ここ1、2年で「祈りと学びと生活」の場としての神学院の環境は大幅に整えられると思います。

聖職や教会の奉仕職の増加が強く求められている現在、この器が有効に用いられて一人でも多くの働き人が育てられ聖公会の働きに参与されるよう祈り求めたいと思います。

今年の聖公会神学院に学ぶ神学生は13名、内東京教区からは4名ですが、この学生たちを物心両面から支えていただくモニカ会の働きは、東京教区のみならず他教区の神学生の方々にも寄与していると感じています。

どうか今後とも聖公会の使徒職として神の宣教の業に献身しようとしている神学生をお覚えいただき、温かいご支援を賜りますようお願いいたします。
                                          聖公会神学院事務長 岡野 峻

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    ─2003・冬号発行─

  同性愛者の受け入れと日本聖公会の立場
                
主教  ダビデ 谷  昌二

  韓国からの宣教協働者の集い

  沖縄での女性連帯会議報告

  プレ・日本聖公会女性会議 (クレア・ゲルダ)

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