東京〜石巻(日和山)



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5月21日(月)

被災地訪問初日は偶然金環日食の日に重なってしまった。
金環日食は7時32分から5分間、仙台行き新幹線出発時刻は7時56分という限られた時間で、時計を気にしながら東京駅構内の、なるべく好条件の中央線ホーム南端で観察。
天候が危ぶまれたが、雲の切れ間から辛うじて見えた。
午前10時に仙台駅集合、予約してあったレンタカーを利用しての最初の訪問地は塩竈市の「武田の笹かまぼこ」工場。
ここも津波によって被災したが、社員の努力で操業再開に漕ぎつけ、工場見学も受け入れられるまでに復旧した。
その模様はTV放送でも紹介された。
蒲鉾製造には高度の衛生管理が求められるので、津波被災からの立ち直りにはさぞかし苦労が多かったと思われる。
壁の濃い青色の高さまで津波が押し寄せたとのこと。
工場内随所に寄せ書きが。
地盤沈下のため正面入口の階段は継ぎ足されていた。
「武田の笹かまぼこ」の近くにある海産物販売の仮設店舗。
駐車場を探していた時に出会った佐藤鮮魚店の方に、美味しい食事処まで車で先導していただくなど、土地の方の親切心に触れた。
店の前に並んだ岩牡蠣をその場でさばいてもらい頂くことができた。
新鮮でとても旨かった。
東京では見掛けない珍しい魚介類も並ぶ。頼めば指定の場所に宅配してくれる。
被災地での写真撮影では被災者の心情にも配慮しなければならない。特に興味本位ととられないよう注意する。この時もお店の方の許可を得てシャッターを切る。
石巻に移動、市内を一望できる日和山に上る。(旧)北上川対岸には依然として多量の瓦礫が残る。それでも昨年よりは少し減っていた。
北上川の中洲に建つ石ノ森萬画館。このドーム状屋根の中程まで津波が押し寄せたという。従って両岸の建物も相当広範囲に浸水に見舞われたことになる。
偶然お会いした日和山の近くにお住まいの方から震災時の状況を聞くことができた。当時体験した恐怖や水汲みの苦労などを語ってくれた。
写真ではちょっと見難いが、対岸には船(漁船?)が取り残されたままになっていた。


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