18:28 2018/10/15 東京聖テモテ教会 - 主日の福音

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★太田信三 司祭による主日の福音

★主日の福音(2024年5月19日)
(聖霊降臨日、B年)「共に歩む者として」(ヨハネによる福音書15:26−27,16:4b-15)
 わたしが在学生当時の聖公会神学院では、神学生全員が霊的同伴者と共に歩むことが求められました。チャプレンと相談し、霊的同伴者が決まります。それから定期的に霊的同伴者と伴に祈り、語り合う中で、自分の霊的状態を見つめます。霊的同伴者の存在は、自分のために祈ってくれる人がいること、また自分も相手のために祈ることができることの大切さを教えてくれました。  創世記で神は「人が一人でいるのは良くない」とはっきり言っています。嬉しい時には一緒に喜び、悲しい時には一緒に悲しみ、悩みある時には一緒に悩み、片方が道を外れそうなら必死で止める。何よりも、いつも祈り合う相手がいる。そういう相手を通して、一人ひとりの命を大切してくださる神の思いを知ることができます。イエスが弟子たちを二人一組で派遣されたこと、パウロがいつも誰かと旅を伴にしたこと、これらには大きな意味があるのです。  今日の福音書で聖霊は「弁護者」と言われています。「弁護者」と訳されている単語は、「パラクレートス」というギリシャ語です。前置詞パラ「わきに、傍らに」とカレオー「呼び寄せる、励ます、慰める」から派生した名詞です。聖霊とは、人間が右に行けば右に、左に行けば左に並走し、時に慰め、時に励ましてくださる存在だということです。それは、神のわたしたちへの思いそのものです。「人が一人でいるのは良くない」と言い、一人ひとりの命を大切にしてくださる神は、一人の人間の歩みに寄り添ってくださるのです。弟子たちは、この聖霊が伴にいたから、弱く、孤独でありながらも、世界に出かけて行き、宣教の働きを担うことができました。  聖霊は時に、人を通して働くと言われます。クリスチャンはこの世において、聖霊の働きを誰かに伝える役割を担う者でもあるのです。それゆえ教会では、堅信式という聖霊をいただく特別な祈りを大切にしています。聖霊をいただいているクリスチャンは、この世で誰かに神の思い=聖霊を届ける霊的同伴者として召されています。霊的同伴者は一方的に与える存在でなく、同伴者自身もまた、相手との交わりの中で誰かが伴にいてくれることの喜びを知るのです。つまり、クリスチャンの喜びは聖霊によって誰かと伴に歩む道にこそあるのです。  人が一人でいるのは良くない。わたしたち一人ひとりが聖霊に助けられ、誰かの同伴者として歩むことができますように。そして、伴に喜び、伴に悲しむ歩みの中で、一人ひとりの命を大切にしてくださる神の思いを誰かに届けることができますように。

★主日の福音(2024年5月26日)
(三位一体主日・聖霊降臨後第1主日、B年)「三位一体の神によって届けられる愛」(ヨハネによる福音書 3:1-17)
 ニコデモはファリサイ派に属し、最高法院の議員であり律法の教師でした。しかも、彼は聖書に出てくるファリサイ派のイメージとは随分異なり、謙虚な人で、イエスに聴けば真理に至ることができると感じていました。しかし、彼は堂々とイエスのもとを尋ねることはできず、夜になってからイエスを訪ねました。ファリサイ派の仲間たちに見つかって何か言われることを恐れたということもあるでしょう。また、律法の教師なのにイエスに教えを求めたことが噂になることを避けたかったのかもしれません。いずれにせよ、ニコデモはイエスに惹かれる感性を持ちながらも、この世的な観念、価値観にとらわれている人であったことが分かります。ニコデモの人間性は、イエスとの復活についてのやり取りにおいて、より鮮明に暴かれます。イエスが導こうとするところ、本質に至るまでに、ニコデモは幾重にも重なる常識や知識といったものにぶつかってしまい、辿り着くことができないのです。そして残念ながらイエスが語る復活のこと、そしてそこに込められた神の心に至ることができませんでした。人間の理性や知識はとても大切なものです。しかし時にそれが真理への道を閉ざすものとなってしまうことがあります。
 では、わたしたちはどうすれば常識や知識を超えて信仰に至ることができるのでしょうか。ちっとも説明にならないような言い回しをしてしまいますが、それこそイエスが言うように、水と霊によって新しい命をいただかなければならないのです。それは神の愛に至る道を閉ざすあらゆるものを、神によって洗っていただくということです。水は霊の象徴です。霊の水で洗われるとき、わたしたちは霊の命をいただき、イエスの十字架上の姿に神の愛を見る信仰が与えられます。そのためにこそ、神は聖霊を降し、あの弟子たちを変えてしまうほどの力をこの世界に送ったのです。その聖霊はわたしたちの今生きるこの現実にも吹き荒れているものであり、わたしたち一人ひとりに今この時にも伴っているものです。つまりここに吹き荒れている、わたしたちに伴っている聖霊、神の力を感じるところに、常識も知識も超えた信仰への道、神の愛に触れた命への道が開かれるのです。わたしたちは今も風のように吹いている霊の語りかけに耳を澄まし、霊の導きに委ねないなら、かつてのニコデモと同じように、いくら愛や真理を求めても、それに至ることはできないのです。
 自分の思いに従って肩で風を切って歩く生き方から、霊によって洗われ、霊の風に身を委ねる生き方へと変えられるなら、神にある真理、神の思い、神の愛を知る事ができます。神は旧約の時代から注ぎ続けてくださった愛を、主イエスの十字架により、そして聖霊によってわたしたちにご自身の愛を届けてくださっています。今日の三位一体主日にあって、三位一体なる神が人知を超え、神にしかできない方法でわたしたちに関わってくださっていることをあらためて感じたいと願います。

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