18:28 2018/10/15 東京聖テモテ教会 - 主日の福音

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★太田信三 司祭による主日の福音

★主日の福音(2019年3月17日)
「神は集める」(ルカによる福音書13:31-35)
 主イエスはエルサレムへの旅を続けます。そこに、ファリサイ派の人々が「ヘロデがあなたを殺そうとしているから、この地から離れてください。」と主イエスに言いました。ファリサイとは「分離」を意味し、ファリサイ派の人々は律法を遵守するために、世俗の汚れから自分自身を分離し、自らで自らを守ろうとした人々でした。それは言うなれば、自ら守りを固め、自らの力に頼って生きる信仰でした。しかし、自らの守りではなく、神の守りに自らを置くのがまことの信仰です。神はめん鳥が雛を羽の下に集めるように、人を集め、その翼のかげで守ってくださる方だからです。ファリサイ派的「守り」の信仰は、この神の力ではなく、自らの力を誇る道に繋がっています。ですから、たしかに彼らは主イエスを守りたかったのかもしれません。しかし、その一見敬虔深く見える行動も、結果としては「人を集め、守られる」神の思いを拒否してしまうものであったのです。
 このファリサイ派の呼びかけに対し、主イエスは答えます。 「今日も明日も、悪霊を追い出し、病気をいやし、三日目にすべてを終える」 「今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならない」 わたしたちを集め、その翼のかげで守る神の意思は強力です。それが、主イエスが「今日も明日も」エルサレムに決然と向かう姿に表されています。すべてを終えるという「三日目」とは、十字架と復活による完成を暗示しています。
 主イエスは旅の行き着く先、十字架上で、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ22:34)と叫ばれました。御子を十字架へと追いやる人間の姿は、神から離れてしまうすべての人間の姿です。その人間のために祈られる主イエスの姿に、人間が神を捨てたとしても、神が人間を捨てることは絶対に無いことが示されています。人間が神の招きの手を振りほどき、御子を殺すその時においてなお、神は人間を求めてくださるのです。  人は預言者を殺し、御子を殺しました。しかし、神はそんな人間から決して離れることなく、悔い改めて、立ち返ることを望んでくださっています。

★主日の福音(2019年3月24日)
「履物を脱ぐ」(ルカによる福音書13:1-9)  今日の旧約聖書で、燃える芝の間からモーセに語りかけた神は、「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。」と言われました。「履物を脱ぐ」とは、所有権の放棄を表します。神の声に応え、自らの所有を手放し、モーセは神のみ心に従って歩むことになります。このモーセに、「わたしはある」と言われる神が常に伴い、民は乳と蜜の流れる地に導かれます。
 わたしたちも、自らの所有を守ることに固執していては、神の呼びかけが聞こえなくなってしまいます。たとえば、教会の建物を守ることに固執して、神の声を無視していては何の意味もありません。また、所有とは、土地やお金など、目に見えるものだけではありません。それは、神の呼びかけを無にし、他者の痛みに目を塞がせるあらゆるものです。大斎節は、神と他者の声を遠ざけている自らにとっての所有とは何かを見つめるときでもあります。神からの声に耳を澄まし、神からの使命を受け、所有を手放して神に自らを明け渡して従う先に、今握りしめているものを遥かに超えた恵みが用意されています。
 今日の福音書の「いちじくのたとえ」では、主人は三年間も待ったにもかかわらず、実をつけなかった木を「切り倒せ」と園丁に命じます。しかし、園丁は「今年もこのままにしてください。面倒を見て、来年には実がなるかもしれませんから」と願います。このたとえを、主人が神で、園丁をイエスと読むこともありますが、むしろこの主人と園丁のやり取りには、神の葛藤が表されているように感じます。神は、神の呼びかけを無視し、実りをもたらさない人間を裁くことの方が当然でありながら、一方では、あと一年、あと一年と待ち続けてくださるのです。ペトロの手紙Ⅱには、「主のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のようです。」とあります。神が一年忍耐するということは、人の想像を絶するほど忍耐してくださることなのです。そしてその間も「木の周りを掘って、肥やし」をやるように、神はわたしたちのことを養い、導き続けてくださるのです。これが「わたしはある」と言われる神の有り様です。モーセはこの神に自らを明け渡しました。わたしたちも、与えられた「一年」をどう過ごすのかが求められています。

★主日の福音(履歴)
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