2022年1月23日     顕現後第3主日(C年)

 

司祭 ダニエル 鈴木恵一

 イエスさまの宣教の働きは、ガリラヤに始まりエルサレムへ旅とともに人々の間に広がっていきました。その宣教の始まりは次の言葉によって記されています。「イエスは "霊"の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判は周りの地方一帯に広まった」 イエスさまの生涯は、常に神さまの霊に満たされていました。その言葉と行いも、常に聖霊の力によって導かれていました。そのことがこの宣教の最初に「イエスは"霊"の力に満ちて」とイエスさまの宣教全体を貫くものとして、最初に告げられています。
 イエスさまは安息日ごとに礼拝をささげておられたと、その姿を聖書は記しています。ある安息日、イエスさまは会堂で聖書を朗読されました。そこで開かれたのはイザヤ書に記されている神さまによる人々の解放の約束の言葉でした。それらの解放の宣言は、すべてのものは本来は神さまのものであることをあらわします。 とくに50年ごとにおとずれるヨベルの年には、すべての人の貸し借りの関係は解消され、奴隷となった人々も解放されることになっていました。イエスさまのゆるしの宣言も、このヨベルの年のように、大きな喜びをもたらしました。イエスさまは聖書を読み終えられた後「今日、あなたがたが耳にしたときに実現した」と語り始められました。イエスさまの恵みの宣言は、いつもわたしたちを新たにします。イエスさまを家に迎えたザアカイに「今日、救いがこの家を訪れた」とイエスさまが言われたように、この言葉を聞いたわたしたちにも、イエスさまからの喜びが訪れます。