2022年5月1日     復活節第3主日(C年)

 

司祭 サムエル 小林宏治

「イエスは来て、パンを取って弟子たちに与えられた。」
【ヨハネによる福音書第21章13節】

 今回は復活節第3主日の福音書の聖書個所からお話をします。福音書の小見出しは「イエス、7人の弟子に現れる」です。
 復活されたイエス様が弟子たちに現れた出来事の一つです。イエス様はティベリアス湖畔(ガリラヤ湖)で、また弟子たちにご自身を現わされました。7人の弟子が一緒にいました。7人はティベリアス湖に漁に出ました。けれどもその夜は一匹も魚がとれませんでした。
 既に夜が明けたころ、イエス様は岸に立っておられました。けれども、弟子たちは、それがイエス様だとはわかりませんでした。
 イエス様が「子たちよ、何か食べ物があるか」と言われると、彼らは、「ありません」と答えました。イエス様は言われました。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」そこで、弟子たちはその通りにしました。するとたくさんの魚をとることができました。
 陸に戻ってきた弟子たちに、イエス様は食事の用意を整え、「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と言われました。弟子たちはだれも、「あなたはどなたですか」と問いただそうとはしませんでした。弟子たちは主であること知っていました。
 はじめはイエス様のことがわからなかった弟子たちですが、信仰の目が開かれ、復活されたイエス様だとわかりました。復活のイエス様はだれにでもわかる姿で現れるのではないのです。けれども、信仰の目を開かれた人には復活のイエス様を知ることができます。また、イエス様は弟子たちと共に食事をされました。イエス様は、浜辺で彼らのためにパンと魚を準備しておられました。とれた魚を数匹持ってこさせ、弟子たちを朝食に招かれました。そして、イエス様はパンをとって弟子たちに与えられました。魚も同じようにされました。イエス様は弟子たちと食事を分かち合われました。
 この食事はイエス様の愛が詰まったものでした。ただ弟子たちの胃袋を満たしたのではなく、イエス様と共に過ごした豊かな時を思い出させる心をも満たすものでした。弟子たちは復活のイエス様に出会いました。食事の中でイエス様の愛の恵みを感じました。そして、イエス様により、弟子たちは勇気づけられました。
 このことは、わたしたちに聖餐式の交わりを思い出させます。聖餐式において、イエス様が共にいてくださることをわたしたちは覚えます。わたしたちをいつもみ守り、愛してくださっていることに感謝いたします。