18:28 2018/10/15 東京聖テモテ教会 - 主日の福音

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★太田信三 司祭による主日の福音

★主日の福音(2025年5月18日)
(復活節第5主日、C年)「十字架の栄光、そして愛」(ヨハネによる福音書13:31−35)
 ユダが夜の闇へと出ていきました。そのときイエスは、「今や、人の子は栄光を受けた。神も人の子によって栄光をお受けになった。」と言いました。イエスは裏切られ、十字架にかけられます。その死は人間の目から見れば完全なる敗北であり、悲惨なものでしかありません。しかしイエスは、その時を神と御子とが「栄光を受ける時」だと言われたのです。この栄光は、自己実現の栄光とはまったく異なります。イエスは十字架に自ら上ることで栄光を受け、神は独り子を十字架に差し出すことで、栄光を受けるのです。

 この「栄光」という光によって、イエスの十字架と復活の出来事を見つめることが大切です。イエスは希望をすべての人に知らせるために、十字架に上られました。自ら苦しみを引き受けることで、暗闇に生きる命と苦しみを分かち合うために、そして、死を超えた、絶望を超えた希望に、その命を導くためです。それゆえ、十字架は希望のはじまりに他なりません。ユダが夜の闇に出ていくとき、十字架の栄光=希望の明かりが闇の中に輝き出したのです。

 十字架にご自分の命を差し出してくださったイエスは言います。「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。」父なる神は独り子の命を差し出し、御子イエスはご自分の命をささげてくださる。そうして、どんな暗闇にも勝る希望をわたしたちにもたらしてくださいます。それほどに人を愛し抜いてくださるのです。この父なる神と御子の、自らの命をも差し出すほどの圧倒的な愛をいただくから、わたしたちは暗闇で凍えていても、十字架の希望の灯りに照らされ、愛のぬくもりをいただくことができます。そして、今度は誰かにそのぬくもりを届ける者へと変えられます。そのとき、わたしたちは互いに愛し合う世界に迎えられているのです。

 神の栄光と主イエスの栄光は、この愛の交わりの内に輝き、わたしたちはこの愛の交わりに迎えられるとき、命が輝きます。

★主日の福音(2025年5月25日)
(復活節第6主日、C年)「父と子と聖霊によって」(ヨハネによる福音書14:23-29)
 先週の福音は、いわゆる「告別説教」のはじめの箇所でした。今週はその結びの箇所です。先週の福音でイエスは、「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」という新しい掟を弟子たち授けました。弟子たちはイエスの昇天後、互いに励まし合いながら新しい掟を守って生きていくことになります。
 しかし、弟子たちがいくら励ましあったとしても、人間の力だけでは「愛し合う」ということは困難なことです。それは、私たちが生きている現実を見れば、はっきりと分かる事実です。「私があなたがたを愛した」と言ってくださったイエスの愛ゆえに、私たちは「あなたがたも互いに愛し合いなさい」という掟にとどまることができます。しかし、人間はどうしても自己愛や、狭い仲間内の愛に惑わされてしまい、イエスの愛から離れてしまう存在でもあるのです。それゆえ、イエスはさらなる助けを弟子たちに約束してくださいました。それこそ、弁護者なる聖霊による助けです。「弁護者、すなわち父が私の名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、私が話したことをことごとく思い起こさせてくださる」という約束です。イエスが天に戻られた後は、弟子とイエスはこの聖霊によって繋がれることになるのです。
 イエスの言葉は、イエスが勝手に語った自分の言葉ではなく、「私をお遣わしになった父のもの」です。その言葉は、聖霊を通して語られます。なぜなら、「弁護者、すなわち父が私の名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、私が話したことをことごとく思い起こさせてくださる」からです。
 人間だけでは新しい掟を守ることができません。父と子と聖霊なる神の助けがあってこそ、私たちは新しい掟を生きることができます。人間をどこまでも愛してくださる神は、御子をこの世に遣わし、御子が天に戻った後は、聖霊によって人を守り、導いてくださいます。この三位一体の神の働きは、み言葉によってなされます。そのみ言葉は今も、私たちのそばで聖霊を通して語られています。父と子と聖霊なる神が一つになって私たちを愛し、語り続けてくださるから、私たちは様々な惑わす声から守られ、導かれ、心を騒がせず、おびえず、愛し合い、喜んで生きることができます。

★主日の福音(履歴)

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