いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。(テサロニケの信徒への手紙T 5章16〜18節) 蒸し暑い真夏の日差しの中でも、子どもたちは水遊びを楽しみ、園庭に元気な笑い声が響いています。1学期のスタート時は、新しい環境にドキドキしていたお子さんも多かったのですが、お友だちとの遊びを通して「できた!」の喜びや新しい発見を重ね、毎日ぐんと成長しているのを感じます。 今月の聖書の言葉は「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」です。この言葉は、約2000年前、ギリシャのテサロニケという町にあった教会の人々に向けて、使徒パウロという人物が送った手紙の一節です。当時の教会の人々は、周囲からの迫害や将来への不安の中で生活していました。そんな彼らにパウロは、「どんなときも喜び、祈り、感謝を忘れないでほしい」と励ましました。私たちも、日々の小さな嬉しい出来事を「喜び」、子どもたちの成長を「感謝」の心で見守り、ひと呼吸置いて「神さまに祈る」ことで、不安や焦りから解放される力をいただきたいと思います。パウロがこの言葉を伝えた時代も、現代と同じように不安や困難がありました。それでも「喜び」「感謝」「祈り」を大切にすることで、人は心の平安や前向きな力を得ることができると教えています。 ここでいう「祈り」は、必ずしも宗教的な儀式を意味するものではありません。いそがしい毎日の中で、少し立ち止まって心を落ち着けたり、子どものことを思って静かに願ったりする時間を持つことも「祈り」と言えます。そうした時間は、不安や焦りから心を解放し、前向きな気持ちを取り戻す助けになることでしょう。わたしたちも、日々の小さな喜びや感謝を大切にしたいものです。時には立ち止まって心を整えて、子どもたちの「できた!」を一緒に喜びあいましょう。感謝の気持ちを伝え合い、時には静かに見守る――そんな毎日は、子どもたちの心の栄養と鳴ってくれることと思います。 子どもたちの成長を喜び合うことを通して、神さまからの大きなお恵みに感謝して、日々の歩みを進めていきましょう。 |
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