2011年6月19日   三位一体主日・聖霊降臨後第1主日(A年)


司祭 ヨブ 楠本良招

「震災一考」

 東日本大震災で被災された方々の10万人近い難生活者の苦難の様子が新聞やニュースで放映されています。8千人近い行方不明者の家族を探しているとの報道に涙が禁じえません。避難生活者の生活の1日も早い復興を願わざるを得ません。
 東日本にある私立幼稚園関係では、全壊流出したのが13園、園児の犠牲者は65名、教職員は3名、さらに行方不明者の園児は11名、教職は3名と悲惨な状況が報道されています。原発関係で7園が避難対象です。幼稚園は今後再建できるのか大きな課題です。幼稚園にたずさわる私たちとして身につつまれます。悲しく、つらい出来事です。
 私は小学校低学年の頃、昭和南海地震をかすかに覚えています。家はかなりゆれ、井戸水が真茶に変わったのを記憶しています。家族で高台へ避難しましたが、波が家は床上まで浸水し、障子に波の跡がついていました。翌日、畳を干し、床下に石灰を撒いていました。
 私達の幼稚園は消防署指導による避難訓練をしています。月に1度の地震避難訓練では、気象庁からのコンピューター地震警報のテスト後、まず園児は机の下に身を隠し、防空頭巾かぶり、玄関に集合、その後、他の場所へ避難します。職員と園児の第1の避難場所は公民館、第2の避難場所については安全な場所を職員で検討しています。
 初島は海に近く、海は大手の石油会社による埋めたてられ、石油タンクが林立しています。大地震でタンクに火がつくと考えるだけでも恐ろしくなります。
 阪神淡路大震災には、私の同級生の芦屋聖マルコ教会へ娘と震災ボランティアに出かけたことがありました。建物や民家の倒壊、道路の亀裂、高速道路の倒壊、大地震の恐怖の印象を深くしました。
 コリントの信徒への手紙U13章11節には「終わりに、兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。」と記されています。
 調子が悪いからぐちを言い、物事がうまくいっている時だけ喜ぶのではなく、いつも喜ぶことです。互いには励ましあい、仲良くすごすように努力の必要をパウロはコリントの教会に愛にあふれた挨拶するのは当然であると説きました。
 震災一考として、お互いに励まし合い、思いを一つになることの大切さを思う。