2016年12月18日      降臨節第4主日(A年)

 

執事 ダニエル 鈴木恵一

 降臨節第4主日を迎えました。先週までは、イエスさまの訪れを伝えた洗礼者ヨハネの出来事が朗読されてきましたが、クリスマスを迎える直前の今日は、イエスさまのお誕生に直接関連する福音書が朗読されました。

 クリスマスは、お祝いの時、お祭りです。「イエス・キリストの誕生」を祝うお祭りです。だから、わたしたちはクリスマスを楽しくうれしく祝います。けれども、クリスマスはそれだけのときではありません。
もちろんクリスマスはうれしいよろこびの時です。けれども、そのうれしさ、喜びの深い意味を、聖書の言葉からあらためて知ることが大切です。

 クリスマスの準備をしていると、こどもたちのうれしそうな、わくわくする笑顔が増えてきます。こどもたちのそんな気持ちを大切に思うとともに、「それは神さまが私たちにイエスさまをプレゼントしてくださったからだよ」と、伝えたいと思います。
 クリスマスがうれしいのは、神さまがわたしたちに、救い主イエス・キリストをプレゼントしてくださったから、救い主がわたしたちのもとに来てくださったからです。そして、キリストを通して、「神は我々と共におられる」というお恵みがもたらされたから、わたしたちは喜び、うれしさで満たされます。

 そのイエスさまは、どこにおいでになったのでしょうか。 「神は我々と共におられる」という恵みは、どこに届けられたのでしょうか。 
 きょうの福音書によれば それは、苦しみ悩むヨセフのもとに、届けられました。
 ヨセフは喜びに満たされていたわけではありませんでした。むしろ、苦しみ悩む者に、救い主の誕生の知らせが届けられました。「インマヌエル=神さまがわたしたちと共にいてくださる」恵みが伝えられました。 

 それが、クリスマスの喜び、うれしさです。