2018年4月22日      復活節第4主日(B年)

 

司祭 セオドラ 池本則子

良い羊飼いは良い手本

『わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる』

 復活節第4主日の福音書は、毎年ヨハネによる福音書第10章に記されている羊と羊飼いの関係をイエス様と私たちにたとえた箇所を拝読いたします。B年の今年は11節から16節が日課となっていました。この6節の間に、イエス様は『わたしは良い羊飼いである』という言葉を2度も言われています。そして『良い羊飼いは羊のために命を捨てる』『わたしは羊のために命を捨てる』と、羊のために命を捨てることを同じく2度繰り返しています。良い羊飼いは自分がお世話をしている羊のために、イエス様は愛する私たちのために、自分の命も惜しまず関わってくださるのです。そんな羊飼いに、そしてイエス様に飼われている羊は、私たちは何と幸せなのでしょうか。

 良い羊飼いであるイエス様は羊である私たち一人ひとりを大切に守り、助け、正しい道に導いてくださいます。イエス様に従っていれば間違いはありません。しかし、私たちにとってこの世の中にはいろいろな甘い誘惑があります。イエス様の思いとは異なる、この世の快楽を求めてしまうこともあります。イエス様の思いよりも自己中心的に生きてしまうこともあります。それでも、私たちが誤った道に行きそうになった時、私たちがイエス様に視線をちょっとでも向けるならば、イエス様は正しい道に連れ戻してくださるのです。なぜなら、イエス様は私たちに良いお手本を示してくださっているからです。

 イエス様は私たちにとって最も良いお手本を示してくださっている良い羊飼いです。良いお手本として正しい道に導いてくださる良い羊飼いであるイエス様。私たちはこれからも救いの道を開いてくださった良いお手本であるイエス様に倣い、イエス様の視線を持ち、イエス様に従っていくことができれば幸いです。