2019年11月17日     聖霊降臨後第23主日(C年)

 

司祭 ヨシュア 大藪義之

特祷(特定28) 
主よどうか主の民の心を奮い立たせてください。
わたしたちが喜びをもってみ業にあずかり、
その深い恵みによって、み助けを受けることができますように。

 

  新しい歌を主に向かって歌え。 主は驚くべき御業を成し遂げられた。
  右の御手、聖なる御腕によって 主は救いの御業を果たされた。

  主は救いを示し 恵みの御業を諸国の民の目に現し
  イスラエルの家に対する  慈しみとまことを御心に留められた。
  地の果てまですべての人は わたしたちの神の救いの御業を見た。

  全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。 歓声をあげ、喜び歌い、ほめ歌え。
  琴に合わせてほめ歌え 琴に合わせ、楽の音に合わせて。
  ラッパを吹き、角笛を響かせて 王なる主の御前に喜びの叫びをあげよ。

  とどろけ、海とそこに満ちるもの 世界とそこに住むものよ。
  潮よ、手を打ち鳴らし 山々よ、共に喜び歌え、主を迎えて。

  主は来られる、地を裁くために。 主は世界を正しく裁き 諸国の民を公平に裁かれる。

 

 いよいよ来週は降臨節前主日。週めくりのカレンダーがあるとすれば、いよいよ最後の一枚の一つ手前が今日の日曜です。
 今日、わたしたちが耳にした「預言者マラキの書」もルカによる福音書21章に記された「終末のしるし」と題されるイエスの言葉もたいへんきびしいものになっています。
 しかし、この日に割り当てられた詩編の98編は上記のように、神の救いを見た、神の驚くべきみわざが成し遂げられたから、みんなで歌え!、喜びの声を、歓声を、賛美の歌を高らかに歌え、というものです。歌や叫びだけにとどまらず、琴、ラッパ、つのぶえなどの音楽で盛大に歌え、と詩編の作者は叫ぶのです。
 さらに、潮(祈祷書では、川の流れ)も、山々も、手を打ちならし、喜び歌え、と自然界全体にも呼び掛けるのです。
 終わりの節に、その理由が書かれています。すなわち「主が来られるから」だと。

 世の中がどんどんと暗くなり、混沌の中に向かうこの時だからこそ、みんなで心を奮い立たせましょう。もうすぐイエス様がやって来られるのですから。