体の活性化のため毎日歩いている、30分以上、アスファルトの上を。アスファルトで固められた大地。太陽の光を永久に浴びることなく、硬い表面の下で、一体何が起こっているのだろうか。
去年11月、とっておいた丹後半島のチューリップの球根を、30個のプランターに植え、その上に、パンジーを植えた。土の中では一体何が起こっているのだろうか。目に見えないところ、気にもとめないところのことが実はとても大事だということを、花から教えられる。寒い冬の間に根をしっかりと張っておくことが春元気のいい花を咲かせるこつらしい。栄養を十分与えること。太陽の光に当てること。しおれた花は茎のところから摘むこと。そうすると根が張るらしい。
根が十分に張っている花は元気がいい。少々のことでは枯れない。昨年、私の育てたパンジーは惨憺たるものだった。花の華やかさに目を奪われて、冬の間に根を張らせるのを怠った為だ。
キリストの体である教会の根はどうだろうか。祈りと奉仕の業が、根に栄養と自由に広がりつながるたくましさを生む。楽西の地にしっかりと根を張る信仰共同体でありたい。その根はいつか、「無関心」という頑ななアスファルトを、じりじりと打ち破り、粉々にするだろう。私達はさしづめ土の中で蠢く虫となって、縦横無尽に動き回ろう。いつか駆け抜けた道は土を生き返らせ、虫はやがて土に還るだろう。
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