3月28日〜31日まで、『和喜逢愛(わきあいあい)』というテーマで、京都教区の最北端の地にある富山聖マリア教会と特別養護老人ホーム常楽園で行いました。中学生とスタッフを合わせ15名(うち中学生7名)と若干少なめではありましたが、その分機動力に富んだ3泊4日のプログラムでした。
 1日目、京都から富山までの移動は、実に4時間かかりました。常楽園は雪が残る南アルプス立山連峰の麓の素晴らしい環境にあります。交流会では特設記者会見風に1人1人インタビューを受けました。恥ずかしい人、とにかく良くしゃべる人、それぞれのキャラクターがだんだんと見えてきました。
 聖書研究では「五千人の養い」の箇所(ヨハネ6:4−15)をキーワードに、5つのパンと2匹の魚を差し出した少年の純真さなどについて思いを巡らせました。みんな疲れて眠そうな顔だったのが、「では実際に5つのパンを作り、2匹のアジを焼いて、15人で養うということを再現してみましょう!!」と言った後のみんなの目の輝かせぶり!。実際に小麦粉をこねて平焼きパンを作って焼き、みんなで分かち合って心が満腹しました。
 2日目の常楽園への訪問では、お年寄りと一緒に礼拝を捧げてみんなと握手をし、手の温もりを肌で感じました。交流会では、歌を歌ってゲームをし、70年80年生きてこられたお年寄りにお話を聞き、尊敬の念と、愛情が通い合ったひと時でした。核家族化・個人主義化が進む社会環境の中で、親族以外のお年寄りと身近に接することのできた貴重な体験になったと思います。
 夕方は次の日の自主プログラムへ向けての全体会で、初めこそなかなか意見の出てこなかった話し合いも、せっかく出逢った仲間達と有意義な時間を過ごそうと、ゲームや踊り、温泉行きなどの予定が決まりました。
 3日目の自主プロは本当に楽しく過ごせました。最後には、一人一人胴上げをし、せっかくお風呂に入ったにもかかわらず、汗だくになってしまいました。
 最終日、思い出作りでは、山の上で撮った写真を画用紙に貼り付け、寄せ書きをし合いました。大切な宝物です。閉会礼拝はシャロームを歌いながら互いの出逢いに感謝し、感動の涙と抱擁のうちに行われました。
 様々なことでお世話いただいた常楽園の方々、豊かな交わりをして下さったおじいちゃん・おばあちゃんたちに本当に感謝したいと思います。ありがとうございました。そして素敵な出逢いや喜び、和みの空間、愛することを感じさせてくれたキャンパー1人1人に感謝です。そしてこの4日間を無事に過ごさせてくださった神様に感謝。「2人または3人がイエスの名によって集まるところには、神様が共にいて下さる」という主題聖句(マタイ8:20)を、身を持って体験しました。和喜逢愛(わきあいあい)とした雰囲気の中、私達が大切にしていこうとする互いの関係、愛するという事についてなにか感じられた時間であったと思います。中学生自信も大切な仲間と様々な体験をし、宝物をいっぱい持って帰ったことと思います。