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植田主教第八代・教区主教座に

去る3月31日(大斎節第四主日後の土曜日)、立教女学院聖マリア礼拝堂で、ペテロ植田仁太郎師が主教に按手され、第八代東京教区主教に就任された。

 プロセッションはトランペット、オルガンによる「喜びの行列」で始まった。朝から小雪が舞う真冬なみの寒い外気がうそのような熱い思いに包まれて、八百人ほどの会衆が見守るなかで、日本聖公会教区主教十人のほか退職主教四人、海外から臨席された主教五人が植田被選主教の頭に手を置き、「主の教会における主教の務めと働きのために…聖霊を注いで下さい」と祈り、会衆共々「アーメン」と唱和。古本純一郎首座主教司式による主教聖別につづいて主教団、東京教区代表より主教の職務を示す品々が言葉を添えてプレゼントされた。

また主教座聖堂理事長竹内謙太郎司祭より指輪を受けた後、現任の竹田眞教区主教が「司牧のしるし」牧杖を授与し、新主教を主教座に導かれた。このあと植田新主教の「主の平和が皆さんとともに」の導入で「平和の挨拶」が交わされ、植田主教司式(主教団共同司式)による聖餐式へと移っていった。

 説教者として村上達夫主教(退職・前東北教区主教)が迎えられた。福音書朗読は五十嵐正司主教(九州)、主教推薦には高野晃一主教(大阪)・佐藤忠男主教(東北)が、また主教按手の証朗読は宇野徹主教(北関東)がつとめた。式典は式典長竹内司祭(前出)、加藤博道・加藤俊彦・高橋宏幸・宮崎光四司祭の副式典長がはこび、また司式主教チャプレンには輿石勇司祭(管区事務所総主事)・下条裕章司祭が、教区主教チャプレンには大畑喜道司祭・山野繁子司祭がそれぞれ当った。 

 分餐はチャンセルが植田・竹田両主教、一階・二階を埋めた会衆席には韓国とメリーランド教区主教を含めた八組の聖職班が分かれて当った。東京教区聖歌隊、立教女学院高等学校聖歌隊もアンセムを奉唱。岩崎真実子氏のオルガン、戸部豊氏のトランペットによる奏楽は式典の雰囲気を盛り上げていた。そのほか聖卓、奉献、手話通訳、会場・案内、受付などの礼拝奉仕にも多数が当り、つつがなく感謝と喜びの式典を終えた。退堂に先立ち、主教や来賓者が実行委員長前田良彦司祭から紹介された。

 15時半すぎ、短大学生ホールに会場を移して祝賀会が開かれた。常置委員長大畑司祭(前出)の歓迎の挨拶につづき、来賓を代表して日本キリスト教協議会総幹事大津健一氏、日本カトリック教会大司教・世界平和会議理事長白柳誠一枢機卿、そのほか大韓聖公会首座主教(テジョン教区主教)尹煥主教、米国メリーランド教区R・イーロフ主教から、それぞれ祝意と励ましを交えて挨拶を頂いた。植田主教の緊張をほぐすメッセージも聞かれて、歓談の時間では終始、和やかなムードが溢れていた。

 植田主教から家族の紹介があったあと、竹田主教の挨拶をはさんで植田主教が挨拶に立ち、主教職へのジョークで話を閉じながら感謝を述べて、決意の一端を披瀝された。司会は村守直芳氏、通訳には香山洋人司祭 (韓国語)、寺内安彦氏(英語)が当った。最後は前田実行委員長(前出)の閉会挨拶があり、5時すぎ、会場入口に立った植田主教夫妻が参会者を一人ずつ見送って、散会となった。