はじめに
1982年9月、桂の地(京都洛西)に「桂集会所」が開所、1983年9月京都聖ステパノ教会設立。
洛西の地には、ステパノ教会設立以前から、地域の様々な課題に応え、仕える教会形成が求められていた。
教会設立後は、地域のニーズを知り、関わり、仕えるという使命を年間計画を立て具体化している。
地域のニーズは実に様々で、家庭の問題、社会の問題、地域の問題と多岐にわたっている。
洛西地域に仕えるための教会形成をめざして
西京区は洛西ニュータウンなど大規模団地を抱えた住宅地である。また、桂は大阪、亀岡、滋賀、京都市内への交通の中継地となっており、人口は年々増加の傾向にある。
人口増加により、地域の課題は解消されるどころかますます深刻な状態になってきている。
ステパノ教会は当初からその使命を、教会に集う人々の交わりと、そして地域への関わりを念頭に置いて来た。
教会に集う一人ひとりが生かされ、生き生きしてることが大事。
教会形成の原点は祈りである。祈り合うことを通して内実化され、具体化への力となる。
祈りは仕えることと切り離しては考えられない。具体的に仕え、関わることは祈りの質を深め、祈りは仕える者を養う。祈りと仕えることはどちらも神様の宣教の業に参与することであることを確認したい。その営み自身が豊かな神様と人々との交わりを生むのである。
私達の求める教会像
洛西伝道の拠点としてステパノ教会は深く地域に根差した働きを模索して来ている。
信仰生活を日常生活の中で実践することを大切にし、クリスチャンとしての生き方を通して地域の中で福音宣教の業に参与したい。
地域に仕えということを具体的に実践していくためには、地域の状況やニーズを知る事が大事。
教会に何が求められているのか、教会の使命は何かを知るために地域をよく理解し、学ぶことが大事。
桂の地で教会がどのように根づいていくか、この視点を大事にしつつ、ステパノ教会は地域の生涯教育、文化センター(コーディネートを牧師と信徒がする)的役割を志向していきたい。教会と地域が共に学び、共に生きることが大切である。
行政と同じ事業をやるということではなく、そこからもれ落ち、見過ごしにされている人々に関わっていくということである。地域の中の様々な賜物を持った人から学び、またその人々とのネットワークを広げるお手伝いが出来ないかと考えている。
近所付き合い的感覚で気軽に教会に立ち寄り、教会を使って頂けるようなコミュニティーハウスとなる事をステパノの伝道方針としたい。桂の地での教会設立の目的を再確認し、その目的実現に向けて器として必要な教会の建築計画を練り上げている。
今、教区に求められているのは、地域密着型教会ではないかと考えるゆえに、ステパノ教会の方向性は教区宣教そのものにとっても大きな意味をなすものを考えている。
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