月報巻頭言

8      願えば与えられる?(2001.2)
 ステパノが出来て、18年ちょっと。その間、車はどこに停めていたのでしょうか。停める方は空いているのだからと、さほど気にせず路上駐車する。でも、自分の家の隣りに停められたり、エンジンをふかされたりすると気に触る。多分、私達の気がつかないところでご近所の方々に随分と迷惑をかけてきていたに違いありません。
 ステパノ教会は駐車場がないという意味では持たざる教会です。大勢で礼拝に参加したいという願いと、でも車を停めるところがないという現実と、ステパノらしい悩みをずっと持ってきました。最近、車が駐車出来ず礼拝に出席出来なかったという出来事がおこりました。ショックでした。前々から、日曜だけでもどこか駐車場を借りたいねと話していましたが、ここに来て借りようという話しになりました。
 早速、ご近所の方で、日曜は駐車場を使っておられない方に頼むことにしました。正直、嫌がられるんじゃないかと思っていましたが、なんと快くOKしてくれました。私はものすごく嬉しかったです。駐車場がない教会だけに、ご近所の方々の親切がとても心にしみます。地域に生きる教会とはこういう事なのかと気づかされました。何かご近所の人に分け与えるものがある、持っている教会ではなく、頭をさげて、お願いする教会。分ち合うことの意味を感じられる教会。
 駐車場が欲しいという願いは、自分の所有する駐車場としてではなくて、人の親切を感じられる駐車場が与えられた事を通してかないました。21世紀の始めに感謝する意味を教えられたように思います。
 
 

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Last updated: 2002/2/17

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