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2002年8月25日 166号 《速報版》
日本聖公会管区事務所
〒162‐0805 東京都新宿区矢来町65
電話03(5228)3171
FAX 03(5228)3175
発行者 総主事 司祭 三鍋 裕

 
「祈り、献金、働き」を結実させるために

管区事務所総主事 司祭 ローレンス 三鍋 裕

 暑い夏になりました。各教会でも夏のいろいろな活動が始まったことでしょう。どうぞ、一つ一つのプログラムの上に豊かな御祝福が与えられますように、お祈り申し上げます。新米の総主事にも暑く長い夏になりそうです。

 このお便りと前後して「青年の日」がやってきます。献金のお願いにも書かせていただきましたが、どうぞ青年たちの夏を見守ってやってください。そして青年に限らず、どの活動にも参加できない多くの仲間のことも思いながら、この夏も励みたいと願っております。

 献金のお願いを書きながら思うことは、何と次々に主日の信施が持っていかれることよ、ということです。つい数週間前まで教会の牧師をしていた身としては、礼拝では心からの祈りをささげますが、礼拝が終わると会計さんのため息が聞こえるようでした。加えて各教区独自の献金もありますし。

 管区でお預かりするだけでも、聖公会生野センター、神学校、海の主日、青年活動、社会事業、人権活動、そして大斎克己献金。でも、管区を遠く離れたところから、急に管区事務所にきて、数週間で本当に多くのことを学んでいます。申し訳ないけれど今まで献金を送る以外にあまり深くは心にとめなかった多くの方々の地味な尊い奉仕の積み重ねが、実は日本聖公会全体を代表してなされ、それによって日本聖公会が教会として存在しているということに気付かされています。どうか同じ場所ではないかもしれないけれど、いっしょに奉仕に励んでいるお仲間を思ってください、そして祈ってください。

 季節はずれでしょうが、大斎克己献金のことについても気にし始めています。いかにも季節はずれですが、管区事務所としては秋には次の大斎克己献金の奉献先や、それに従ったお呼び掛けをいろいろな方々とご相談して考えなければなりません。予算の配分ではなく、教会として一番大切にしなければならない働きは何か──を祈りながら考えることになるでしょう。

 実は大斎克己献金から国内伝道強化のためにささげられるべき献金をこの三年間、まだお預かりしたままになっています。この使途が開拓的な働き、新たな宣教活動を念頭に置いていますので、どこの教区からもお申し出がなかったようです。皆さんからお預かりしている大切な献金ですから、十分に相談して定められた基準に従うのは当然のことですが、すでに始まっている活動も終わってしまって、忘れられて良いと言う訳ではもちろんありません。いつもいつも私たちの心にとどめ祈りに憶えられる働きばかりです。

 すでに大斎克己献金から支援を受けて続けられている働きも、新たに始まった働きも、まだ夢の段階でしかない働きも、大斎の心をもって憶え祈られるのが大斎のアピールだと思うのです。状況によっては基準・規定も「教会として一番大切にしたい働き」にあわせて改められていくことも不思議はないでしょう。

 この暑さのなかでなされるいろいろな働きを思ってみましょう。多くのものは皆さんの献金で支えられています。そして、季節を問わず続けられている多くの働きを。みな、お祈りから生まれた献金によって支えられています。どうぞいつもお互いを憶えていましょう。祈り、献金、働きが心をあわせて、小さくてもかわいいお花を咲かせることができますように、と願っております。
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