聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂

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降臨節前第2主日メッセージ(2018/12/10)

「わたしが、キリスト・イエスの愛の心で、あなたがた一同のことをどれほど思っているかは、神が証ししてくださいます。」(フィリピ・1:8)

今日の使徒書はパウロの獄中からの手紙の一つが与えられています。囚われの身で、明日をも知れない状況に置かれているパウロですが、フィリピの教会の人びとのことを「あなたがた一同のことを、共に恵みにあずかる者と思って、心に留めている」と語り、励まし続けています。その励ましは「キリスト・イエスの愛の心で」と表現されます。「愛の心」、それはギリシア語の「スプランクナ」で、「内臓」を意味します。すなわち「「憐れみ」や「熱愛」に通じています。信徒はキリストの「恵みに共にあずかる者」にほかならないから。さらに、パウロは祈ります。彼らが「知る力」「見抜く力」、それは「認識」と「洞察」(識別する力)においてキリストの愛をますます深め、「キリストによって与えられる義の実を溢れるほどに受けて、神の栄光と誉れとをたたえる」者となることを祈っています。「イエスの日」を待つこの時に、わたしたちもパウロのこの言葉に力を得て歩みゆく者でありたい、と願います。
(司祭 バルナバ 関 正勝)

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