「私は主の仕え女(め)です。お言葉どおり、この身になりますように」ルカによる福音書1：38
マリアとヨセフは大天使ガブリエルの「おめでとう、恵まれた方。主があなたがたと共におられる」(ルカ1:28）とのお告げに激しく動揺します。疑問と不安を経てやがて、しかし彼女は「・・お言葉どおり、この身になりますように」と告白いたします。連日ニュース報道などでウクライナやパレスチナにおける戦争で無垢のいのちが奪われている現実を知らされて、幼子イエスの誕生をお祝いする私たちはどうこの現実に向かい合えばいいのかと苦悩しないではおられない日々です。マリアは不安のなかで神の約束と実現を信じて待っています。彼女の信じて待つという姿勢が約束を実現に導きます。待つ姿勢は「現実が今すぐ解決しないにも関わらず希望する」こと。諦めたら何も起こらないと言えましょう。
マリアの賛歌から学びたいと思います。少し短くして！
「私の魂は主を崇め 私の霊は救い主である神を喜びたたえます。
この卑しい仕え女(め)に　目を留めてくださったからです。
今から後、いつの世の人も　私を幸いな者と言うでしょう。
力ある方が　私に大いなることをしてくださったからです。
その御名は聖であり　その慈しみは代々限りなく　主を畏れる者に及びます」（ルカ1:46～50）　(司祭　バルナバ関　正勝)