聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂

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12月4日 降臨節第2主日(A年)(2022/12/02)

「希望の源である神が」(ロ-マ書 15:13)
降臨節を迎えた第2の主日は「聖書の主日」とも言われます。今日の第二聖書朗読で読まれる「ロ-マ書」でパウロは「かつて書かれたことはすべて、私たちを教え導くためのものです」(14:4)と記して、「聖書が与える忍耐と慰めによって、希望を(私たちが)持つことが出来る」ためですと語って、私たちを励ましてくれています。パウロが異邦人への宣教者として、その働きを続ける過程でどれほど多くの困難と絶望に直面したことでしょう。その彼が出会った神は「忍耐と慰めの源」である神に他ならなかった。それゆえに彼はくり返し「希望としての神」を証し続けます。その彼の揺るぎない「希望に生きる信仰」のゆえに、今を生きる私たちの歩みも強められています。彼はアブラハムの生涯に触れながら言います。「彼は、望みえないのに望みを抱いて信じ、その結果、多くの国民の父となりました」と。(ロ-マ4: 18)「望みえないのに望みを抱く」ことこそ、「忍耐と慰めの源である神」がもたらすパウロの生きる態度に他ならないでありましょう。すなわち、この希望は1+1=2と言った希望を奪われてもなお希望する希望、すなわち希望に逆らう希望であるといえないでしょうか?降臨節を迎えて私たちもこの希望に生きるものとされたい、と願います。 (司祭 バルナバ 関 正勝)

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