聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂

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2023年1月1日 主イエス命名の日(A年)(2022/12/31)

「わが主よ、もし私があなたに適うのなら、どうか私たちの中にあって共に進んでください」(出エジプト記34・9)
クリスマスと新しい年・2023のお慶びを申し上げます。世界と私たちの現実と日常は「おめでとう」と声を交わし合うには 一寸憚られるように思いますが、しかし「おめでとう」と言える平和な世界が誕生することを願ってご一緒に歩むことの出来る一年であたい、と祈ります。それが「主イエスの命名の日」を迎えて、一年の最初の日を歩みだそうとする私たちに相応しいことではないでしょうか。さて、今日の第一朗読の旧約聖書は『出エジプト記』から取られています。モ-セに導かれてエジプトを脱出したイスラエルの人々はシナイ山に到着し、そこでモ-セは二枚の板に記された「十戒」を与えられています。「私はある」ヤハウェという神の名を啓示されて奴隷から解放された民として歩み始めた彼らに「神の民」として生きていくために欠くことの出来ない「十戒」(「神以外のものを神としない。偶像を作らない」)が当たえられました。そして、モーセは神に「どうか私たちの中にあって共に進んでください」と願っています。「頑なな民」イスラエルを導くには、モーセにとってはあまりにも荷が重すぎたことでしょう。彼がよりたのめるのは、正にヤハウェその方以外にありませんでした。彼はひたすら神ヤハウェが「共に進んでくださる」ことを願って前進します。「主イエス命名の日」を迎えて、困難の中にあっても新しい歩みを共に進めてまいりたいものです。イエスが「主」「インマヌエル」として私たちの弱い歩みを先導してくださり、強めて下さることを信じて一歩一歩歩みを進めてまいりたいと願っております。世界にそして私たち一人一人にもイエスの名による祝福が豊かでありますようにお祈りいたします。(司祭 バルナバ 関 正勝)

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